日産、ゴーン事件の調査結果を発表(全文1)会社の被害総額は350億円規模
社長職は続投するのか
共同通信:すみません、共同通信の【ハヤタ 00:08:40】といいますが、西川社長の辞任の件でお伺いしたいんですけれども、代表取締役を辞任する、CEOを辞任するって、これ、社長は続投ということなんでしょうか。 木村:社長というか、代表執行役CEOですから、社長も辞任です、もちろん。 司会:どうぞ。
なぜ辞任するのか
記者1:(英語) 木村:辞任されたのは、当初からっていうんですか、やっぱり今年、株主総会でもそうだったと思うんですけれども、いずれ若い世代にバトンタッチしようという強い意向がありましたし、それと同時に1つの節目で辞任したいということは日頃からあったと思いますし、その意を受けたということと同時に、私ども取締役会につきましては、そういう意向であれば、今の状況からすると即座の辞任のほうがということで、お願いして、こういう結果になったということでございます。 司会:次の方、ご質問ございますか。ちょっと待って。答えられますか。 永井:ご質問の趣旨は、クリスティーナ・ムレイの退職の件ですね。クリスティーナ・ムレイは7月から退任したい、辞職したいという意向がございまして、その時点でほぼ、内部調査については決着がついていたということでありまして、そのあと彼女はちょっと休暇も長く取りましたし、それから辞めるに際して、いわゆるエグゼキューションパッケージの交渉をずっと会社の人事とやっておりましたので、それにちょっと時間を要したということでございますが、タイミングがたまたまここに重なったということでございます。 司会:一番前の方。
他に不正が疑われる人はいたのか
朝日新聞:朝日新聞の大鹿ですが、豊田さんに伺いたいんですが、今回、西川さんが退かれる方向になったということなんですけど、辞任されるということなんですが、昨今いわれているSARとか報酬の問題、これが今回の辞任にどういうふうに影響しているのかというのが1点と、この西川さん以外にも複数の幹部で、類似の不正行為があったんじゃないかという話もあります。その点はいかがなんでしょうか。つまりゴーン、西川氏以外にも不正が疑われるような人はいたんでしょうか。 木村:じゃあ、豊田さんどう? 答えられないですか。豊田委員長。 豊田:豊田でございます。私のほうから、じゃあご説明をさせていただきます。西川CEOは近時、今、議長からもお話ございましたように、一区切りがつけば、次の方にバトンタッチをしたいということを言っておられたわけでございます。そういう中で、今回SARも含めてですけれども、内部調査が終結をし、そしてある意味ではガバナンス改善の動きも進んできているということの中で、一区切りがついたということであろうかと思います。SARも含めてですけれども、全体の流れの中で1つの区切りがついたからということで、辞任を申し出られたというふうに伺っております。 男性:あと永井さん、何かあれば。 永井:今のご質問ですけれども、カルロス・ゴーン氏とグレッグ・ケリー氏のほかに、西川CEO、それから元取締役が権利日行使、行使日を動かしたことはございます。ただ、元取締役につきましてもまったくマニュピレーションするとか、そういう行使日を動かしてくれという指示はまったくしておりません。そういう意味ではそこに違法性とか、そういうことはないんですが、結果としては本来自身でやらなきゃいけないオペレーションを秘書等に任せたということですので、それは社内ルールに抵触しているということで、会社としては返還を求めるということと、本人からすでに返納の意思表示がございます。 男性:1人ですか、取締役は。 永井:1人でございます。 司会:じゃあ前の真ん中の方。