日産、ゴーン事件の調査結果を発表(全文1)会社の被害総額は350億円規模
西川氏も報酬問題絡みで座を追われることをどう考えるか
東洋経済新報社:東洋経済の岸本です。今回、西川さんの辞任は事実上、自身の報酬問題も含めてという理由で辞任に追い込まれたという形かと思うんですが、これまで西川さんはカルロス・ゴーン前会長の報酬問題を厳しく、これまで追求されてきたと思います。それにもかかわらず西川さん自身も報酬の問題に絡むことでその座を追われるということになったということについて、取締役会としてどういうふうに今、考えているのかを教えてください。それが1点目です。 2点目が、次のCEO、山内さんが暫定的にCEOをされるということなんですが、10月までに決定する次のCEOに関しては、山内さんが本格的にCEOに就任するという可能性も含めてなのか、それともまた、別の社内外から後任を探してくるというお考えなのか、その辺の基本的なお考えを聞かせてください。 木村:西川さんのやつの、最終的にSARの問題が発生してこういうことになったというのは、時系列で見るとそういう事実関係だと思うんですけれども、冒頭、申し上げたとおり、バトンタッチをしていこうという意思は従来から強かったわけであります。 そういう意味では今回の中間の報告、それから4~6、業績、極めて厳しかったわけでありますけれども、現在7、8、9は少し回復基調にあるということで、このめどもつきつつあるということで、ご本人はそういう節目だというふうに理解されたと思いますし、もう一方、私ども取締役会につきましてはガバナンスという見方をすると、いろんな方面のことを考慮し、きちんとやるというのが指名委員会設置会社になったきっかけでありますんで、これをわれわれはきちんとやっていこうということと相まって、こういう結果になったということだと思います。
指名委員会の議論の中で決まっていく
豊田:今後のプロセスについて少し申し上げます。ご質問の趣旨ですけれども、山内取締役がCEO代行になるということですけれども、そのまま山内さんがおなりになるのかどうかということについては白紙だというふうに思います。 今、指名委員会のプロセスでは、すでに7月の段階から始まっておりますけれども、7月の段階で10名ほどのロングリストを作り、それを今、ショートリスト化しているところでございます。そういう中でどなたがなるかというのは、これから加速的に進められる指名委員会の議論の中で決まっていくものでございまして、今の段階で申し上げることは白紙ということしか申し上げられません。以上です。 司会:ありがとうございます。じゃあ、【*** 00:21:50】さん。 【書き起こし】日産、ゴーン事件の調査結果を発表 全文2に続く