夏だからこそ見たい!背筋が凍りつく「呪物」の世界 厳選7点
「呪物の『呪』は『呪(のろ)い』の意味だと思われがちですが、本来は『呪(まじな)い』の意味だと考えています。どんな強い念が込められているのか解き明かしていくのが醍醐味なんですよ……」 【観覧注意…】不気味な写真がズラリ…世界中から集めた「呪物」大公開 そう語るのは呪物収集家の由乃夢朗(よしのゆめろう)氏だ。小学生の頃から呪物に興味を抱き、現在、100点ほどの呪物と暮らしている。 ◆【憑依の儀式用の呪具 エグングン像】 国:ナイジェリア 価格:5万円 呪力度:★★★★ 「エグングン」とはヨルバ族の言葉で”死者の魂”という意味の精霊を表す。エグングンはシャーマンに憑依し、人々に助言を与える。薬草と酒を捧げることで、所有者とその家族をあらゆる悪意、悪霊から守る。(田中氏) 「呪物の謂(いわ)れは口伝が多いため、怪現象を体験した本人から譲り受けるのが信憑(ぴょう)性が高く、理想です。ある男性から譲り受けた人面数珠(5枚目写真)は、普段使いの装身具にしては大きすぎるため、儀式の道具なのだと思います。箱に結界の文字があり、″何か″をこの数珠に取り憑(つ)かせ、閉じ込める際に使っていたのでは。人身御供代わりと考えています」(同前) 今回、オカルトコレクターの田中俊行氏と由乃氏の二人が選んだ7点は、日本・タイ・ナイジェリアの3ヵ国から集められている。 「度々怪奇現象を起こす呪物は、赤道付近の暑くて湿潤な場所で作られたものが多い。日本で怪談の旬が夏なのも、蒸し暑い気候で生まれた呪物たちが日本の夏に反応しているからなのでは」(由乃氏) 願いか憎しみか――。蒸し暑い夏、強い念が籠(こ)もる呪物らが目覚め始めている。 ◆【かわいがると死ぬ人形 チャーミー】 国:日本 価格:0円 呪力度:★★★★★ ある介護施設に置いてあり、利用者がかわいがると3日も持たず体調が悪くなり亡くなる。それが5人続き、無償で譲り受けた。人形を譲り受けた際、大型台風「チャーミー」が上陸したため、この名前に。(田中氏) ◆【夜な夜なお経を唱える メン・シーフーハーター】 国:タイ 価格:0円 呪力度:★★★★ 譲り主の父の遺品で、古い蔵に入れていたらお経が聞こえてきたり物音を立てていたという。現在も勝手に動くなどしている。面の形からタイの神獣、メン・シーフーハーターになりきるためのお面と断定した。(由乃氏) ◆【精霊が宿るコイン ミットモー】 国:タイ 価格:8万円 呪力度:★★ 「ミットモー」は「スピリチュアル」「魔法のナイフ」という意味。聖水を作ったり儀式を行ったりするために使うものらしい。80年以上前にご遺体と共に埋葬されたコインを69枚も使用している希少品だ。(田中氏) ◆【変死した山伏の結界付き呪具 人面珠】 国:日本 価格:0円 呪力度:★★★★★ 譲り主曰く、元山伏で変死した祖父の遺品。どの寺や神社でも引き取り拒否され、屋根裏に置いていたら足音や人の声がして、一家全員が寝込んだため引き取った。人毛が施され、箱には神霊すらも祓う強力な霊符が。(由乃氏) ◆【見ると激痛に見舞われる 呪詛人形】 国:日本 価格:10万円 呪力度:★★★★ 滋賀県の琵琶湖にある日本三弁財天の一つ、竹生島の廃神社の蔵から出てきたもの。約500年前から呪詛に使われていたと言われる。霊感が強い人間にこの人形を見せたら急激にみぞおちが痛くなり逃げ出した。(田中氏) ◆【赤ん坊の遺灰からつくられる クマントーン】 国:タイ 価格:22万8000円 呪力度:★★ 現代では、赤ん坊の遺灰に墓場の土や植物などを混ぜて固めて作製され、幸福を運ぶ効果があると言われている。これらをお迎えしてから就寝時に膝の上に黒い影が見え、脚に5本指の痣ができるなどの怪現象に遭遇している。(由乃氏) 『FRIDAY』2024年8月16日号より
FRIDAYデジタル