18年背負った6番を川辺駿に受け継いだ青山敏弘「優勝する前に渡すから優勝してくれと」
[12.1 J1第37節 広島 5-1 札幌 Eピース] 今季限りで現役引退するサンフレッチェ広島MF青山敏弘は1日、ホーム最終戦後の引退セレモニーでMF川辺駿に背番号6を託した。 【写真】「えげつない爆美女」「初めて見た」「美人にも程がある」元日本代表GKの妻がピッチ登場 青山にとって背番号6はJ1デビュー翌年の2007年から18年間にわたって着けてきた代名詞の番号。「6番を着けたいという選手は初めてだった。僕自身には何も言ってこなかったけど(笑)、聞いたことに対してまず嬉しかったし、そんな選手はこれまでいなかった」(青山)。川辺にも事前に伝えていないサプライズ演出だった。 今季から欧州挑戦を終えて3年ぶりの広島復帰を果たした川辺は現在「6」を二つ重ねた66番を着用。青山によると、川辺はクラブ側に「優勝したら(6番を)つけさせてほしい」という意向を伝えていたというが、逆転優勝の可能性を残す最終節を前に「じゃあ優勝する前に渡すから優勝してくれと。そういう思いで僕は託している」と自ら継承する決断をした。 この日は先発の川辺からバトンを受け継ぎ、後半37分からピッチに立った青山。10歳年下の後輩に「それを託せる選手だと思っているし、広島への思いは十分に伝わってくる。それは僕だけじゃなくてクラブもそうだし、ファン・サポーターも同じ思いだと思う」と太鼓判を押しつつ、「それは彼自身の活躍で掴んだことだと思うし、僕自身も嬉しい。これで彼がどうなるか。もっと期待していきたい」と熱い思いを託した。