上皇さま90歳 「平成のお言葉」を振り返る~被災者、平和、社会問題、家庭への思い【皇室 a Moment】
●2001(平成13)年 誕生日会見 上皇さま:「イチロー選手を始めとする日本人選手の米国大リーグでの活躍はうれしいことでした」 ●2012(平成24)年 誕生日会見 上皇さま:「明るいニュースとしてはロンドンパラリンピックでの日本選手の活躍が挙げられます」「脊髄損傷者の治療として英国で始められた身体障害者スポーツが、今日ではすっかりスポーツとして認められるようになったことに感慨を覚えます」 上皇さま:「山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞も誠にうれしいニュースでした。特に再生医療に結び付く大きな成果は、今後多くの人々に幸せをもたらすものとなることと期待しています」 ●2010(平成22)年 誕生日会見 上皇さま:「小惑星探査機『はやぶさ』が小惑星『イトカワ』に着陸し、微粒子を持ち帰ったことは誠に喜ばしい今年の快挙でした」 上皇さま:「この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授さかなクン始め多くの人々が関わり、協力したことをうれしく思います」 ――「さかなクン」の名前が会見で出たんですね。
さかなクンのことは、魚類学会で会われていて、かねてご存じでした。会見の直前、田沢湖で絶滅したとみられていた「クニマス」が山梨の西湖で生息していたことが再発見され、「さかなクン」が大きく貢献していたことが報じられたんですね。 ――さかなクンも驚いたでしょうね。 “ギョギョギョ”ですね(笑)。当時、側近から聞いた話では、主催者側はさかなクンの帽子が失礼にならないか心配したそうですが、上皇さまは“帽子はさかなクンの一部”と意に介されなかったそうです。 ――上皇さまの懐の深さも感じられますね。
●1984(昭和59)年 “銀婚式”会見 上皇さま:「点をつけると言うことは難しいけれども、うん、まあ努力賞というようなことにしようかと思ってます」 上皇后さま:「私も、もし差し上げるとしたら、お点ではなくて感謝状を」