“自分たちの形”から会心の3ゴール!初出場・大成がついに決勝の舞台へ
スピーディーかつ破壊力満点の攻撃を披露する大成が、3-0で正智深谷に快勝した。 まずは14分、ディフェンスラインの背後をとったFW7伊藤雄淳(3年)がDF3小池汐生(3年)からのパスを受け、落ち着いてゴール右隅にゲット。さらに40+3分、MF14伊佐地晴希(3年)が追加点を奪った。 【フォトギャラリー】大成 vs 正智深谷 「うちの攻撃陣は機動力があり、ねらいとしている“自分たちの形”からゴールを重ねることができました。選手たちがふだんどおりの力を発揮してくれました」と、大成・豊島裕介監督は相好を崩す。 1点差ならば、後半に望みをつなげられたはずだが、リードを広げられた正智深谷は動揺の色を隠せない。前半のアディショナルタイムでの失点だけに、何より時間帯が悔やまれた。 それでも後半スタートから3枚の交代カードを切るなど、リスクを負いながらも積極的に反撃に出た。“あと一歩”というところまで迫り、相手守備陣を慌てさせるシーンもあったが、後半37分に3失点目を食らい、万事休す。 「初戦の日大明誠(山梨)戦では、前半に2点先取しながら後半に追いつかれ、延長にまでもつれました。その反省を踏まえ、後半に向けての戦い方として“まず守備から入り、追加点をねらっていこう”とハーフタイムに伝えました。素晴らしい試合運びをしてくれた選手たちを評価したいです」(豊島監督) 先制点を挙げた伊藤が、チームの勝利を決定づけるダメ押し弾も記録。味方のシュートがバーに当たり、はね返ったところをヘッドで押し込んだ。 「初めての関東大会ですが、東京以外の強豪チームと対戦できて、とても有意義な時間を過ごしています。ひとつ勝つことが大会前の目標でした。今日の勝利で、また明日も試合できる。チームにとって大きな強化につながっています」(豊島監督) 快進撃を続ける大成。Aグループ決勝での戦いぶりも見逃せないだろう! (文・写真=小室功)