サポート終了が迫る「Windows 10」--「Linux」と「macOS」のどちらに乗り換えるべき?
3. 柔軟性 macOSは非常に優れたOSだ。使いやすくて、堅実である。安定性が秀逸なのは、Appleがカスタマイズをあまり認めていないからだ。Windowsと同様、macOSも柔軟性はあまりない。確かに、いくつかの要素を微調整することは可能だが、動作やユーザーインターフェース(UI)を大幅に変更して、自分の美的感覚に完璧に合わせることはできない。その点を気にしない人にとって、macOSはWindows 10と同等である。 だが、カスタマイズ性に優れたOS、つまり、ルック&フィールを自分の思い通りにしたり、全く異なるデスクトップをインストールしたりできるシステムが好みであるなら、どのLinuxデスクトップ環境を選んでも、かなりのカスタマイズが可能なはずだ。「GNOME」が気に入らないのなら、「KDE Plasma」をインストールすればいい。もっと軽量なデスクトップ環境が必要なら、「Xfce」をインストールしよう。筆者はLinuxデスクトップの微調整に何時間も費やすが、その結果にはいつも満足している。 ログインして自分のやりたいことができればいいという人は、macOSを選ぼう。ほぼすべての側面を変更できる(ただし、無理に変更する必要はない)OSを使ってみたい人は、Linuxを検討してほしい。 4. プロプライエタリーかオープンソースか この問題が多くの人にとってあまり重要でないことは承知しているが、とにかく聞いてほしい。ソフトウェアがオープンソースとクローズドソースのどちらなのかということは、単なる倫理的問題ではない。 次のことを考えてみてほしい。オープンソースソフトウェアで脆弱性が発見されると、ほとんどの場合、数日以内に修正される。クローズドソースの場合、脆弱性の修正には、もっと長い時間がかかることがある。筆者は、Linuxの脆弱性を修正するパッチが問題の発見から数時間以内にリリースされた事例を実際に見たことがある。WindowsもAppleも、それだけの速さで問題に対処することはできない。 従って、脆弱性が極めて迅速に修正されるOSを使いたい人は、Linuxを選択してほしい。待つことに抵抗がないのなら、macOSも優れた選択肢だ。 5. 信頼性 この問題の答えは明白だ。Windows 10と比較すれば、LinuxとmacOSのどちらを選んでも、信頼性は大幅に向上する。アップグレードの失敗を心配する必要がなくなる。OSのカーネルがクラッシュすることもない。たとえ問題が発生したとしても、何が起こったのかを突き止めるためのツールがすべてそろっている。信頼性という点で、(あらゆるバージョンの)Windowsはこれら2つのOSに遠く及ばない。 従って、信頼性を求めるのであれば、LinuxとmacOSのどちらを選んでも大丈夫だ。LinuxとmacOSの両方を使用している筆者から1つだけ言わせてもらうと、Linuxの方がmacOSよりもトラブルが少ない。 実際のところ、どちらのOSを選んでも、Windows 10の優れた代替品になるだろう。Windows 10のサポート終了を前に悩んでいる人には、LinuxかmacOSのどちらかを真剣に検討することを強くお薦めする。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。