493gで生まれ「生きられないかもしれない」と言われた息子は6歳に。もしもの不安は今もぬぐえない、それでも親としてできることを【小さく生まれた赤ちゃん体験談】
栃木県真岡市役所にある「赤ちゃんの駅」
真岡市役所のおむつ替えスペースとしても利用できる「赤ちゃんの駅」入口には、授乳・ミルク・搾乳の3パターンのアイコンが掲示されています。
【板東あけみさんから】小さく生まれた赤ちゃんの家族を取り巻く事情はまだ不十分
日本では2500g未満の低出生体重の赤ちゃんは約10人弱に1人、すばらしい新生児医療の発展の結果です。しかし家族を取り巻く事情はまだまだ不十分です。たとえば未熟児養育医療給付事業の対象外の小さなおむつや冷凍母乳パックなどが家計に響くとか、街中ではトイレで搾乳せざるをえないとか…。真岡市のように授乳室の掲示変更で安心して搾乳できます。みなさんの身近な場所でも、ぜひこの掲示変更に取り組んでほしいと思っています。 お話・写真提供/小林恵さん 取材協力/板東あけみさん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部 小さく生まれた子が育つ環境には社会の配慮が必要です。乳幼児がいる家庭がよく利用する授乳室ですが、小さく生まれた赤ちゃんの家族にとっては利用しにくいと感じる一面もあることがわかりました。 「 #たまひよ家族を考える 」では、すべての赤ちゃんや家族にとって、よりよい社会・環境となることを目指してさまざまな課題を取材し、発信していきます。 ●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。 ●記事の内容は2024年5月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
板東あけみさん(ばんどうあけみ )
PROFILE 国際母子手帳委員会事務局長。29年間京都市で主に支援学級の教員を務めたあと、51歳のとき大阪大学大学院で国際協力を学ぶ。とくに母子健康手帳の認知を重視し、海外の母子健康手帳開発に協力。静岡県の小さな赤ちゃんを持つ家族の会「ポコアポコ」が作成した「リトルベビーハンドブック」に感銘を受けたことをきっかけに、各地のリトルベビーハンドブック作成のため都府県庁とサークルのコーディネート支援を行う。
たまひよ ONLINE編集部