ジョンロブのスバ抜けた職人技に舌を巻く…。高額だけど唯一無二な名作イヤーモデルを追懐する
ジョンロブの「ヘンリー」
次にご紹介するのは、色の靴、衣替えに合わせたブーツ、チョコレート色の靴、新年度に履きたい黒靴、脱ぎ履きラクな紐なしブーツの回に続いての登場となる@oldcat_shoesさんの投稿。ジョンロの「ヘンリー(HENLEY)」です。
2022年のイヤーモデルも、日本語表記だと「ヘンリー」。最後が、LEY(2022)とRY(2024)で発音は異なるのですが、日本人には難しい…(苦笑) 「ヘンリー」の最大のポイントは、レザーを贅沢に用いたホールカットと、アッパーをぐるりと囲むように施されたスキンステッチです。 "ツイスト"と呼ばれるスキンステッチは、ホールカットのアッパーのサイドからスタートし、トゥとヒールカップを継ぎ目なしで縫い続けているんですが、一足を縫い上げるのに2時間ほどかかるそう。 ちなみに、ひと針でも失敗したらアウトで、すべて台無しになるという、なんとも職人泣かせな仕事。だからこそ、ジョンロブの職人たちの腕の素晴らしさが垣間見えるというもです。 ラストは、パリのビスポーク・アトリエと共同で開発した0118を採用。 そんな「ヘンリー」を愛用している@oldcat_shoesさんは、購入時に自分では安全に除去できないほど分厚いワックス層をまとっていたため、ユニオンワークスにてプレメンテナンスしてから履いたとのこと。プレメンテってホント重要ですね。 当時、新開発されたモッピングと呼ばれる摩擦熱によって革を焦がしながら濃淡をつける「バーニッシュドカーフ(Burnished Calf)」にも興味が湧きましたが、やはり黒のオックスフォードカーフは鉄板です。
ジョンロブの「ホルト」
4番めは、22回目の登場となった@sho.1588さんの投稿。ジョンロブの「ホルト(HOLT)」です。
2019年1月3日に販売をスタートさせたのが、2019年のイヤーモデル「ホルト」。 ホールカットの3アイレットシューズで、アッパー部分に走る手縫いによるシェブロンステッチがポイントで、三角形がつながったような模様をアッパーのレザーに正確にステッチングするのは、至難の業です。 こちらもラストは、0118を採用しています。 @sho.1588さんは、"赤い彗星"と名づけているように、ボルドーカラーが美しい! 靴紐を平打ブラックに交換したそうで、さらに上品に見えます。 @sho.1588さんもホント素晴らしい靴をたくさんお持ちですし、どれにもまんべんなく愛情を注ぎ美しい状態をキープしていて好感がもてます。