猛暑&台風で“野菜高騰” 価格が「3倍超」も…食品アドバイザーがお得な節約術を紹介! 朝早い時間は狙い目?
東京・江東区にある、フルーツや野菜を使ったメニューが人気の無添加フルーツジュース専門店「こちる」。 【写真21枚】“野菜高騰” 3倍超も…食品アドバイザーがお得な節約術を紹介 画像で見る 販売当初から3倍以上になっているという“野菜の仕入れ価格”に、嘆きの声を上げていました。 「こちる」宗美希さん: 葉物野菜の値上げがひどくて、原価率がどんどん上がってしまっている状況になります。特にこのグリーンリーフの値上げが最近ひどいですね。販売当初は一束120~130円ぐらいだったのものが、いまは400円くらいです。つらいですね。 いま高騰している野菜。その原因のひとつが、長期間にわたって各地に大雨の被害をもたらした台風です。 野菜の収穫に大きな影響を与えているといいます。 川崎市高津区にある「小宮農園」では、年間約100種類の野菜を生産していますが、台風や雨で大きな被害が出ていました。 「小宮農園」小宮智和さん: 本来の半分くらいの収穫量にまで落ちちゃっていますね。 さらに、9月になっても続く厳しい暑さの対策に追われているといいます。 「小宮農園」小宮智和さん: 9月に入ったら本来ならホウレンソウ、小松菜っていう葉物野菜の種をまくんですけども、気温が高すぎて、あと乾燥しているので種もまくにまけない。 暑さに合わせて色々と工夫はしているんですけども、なかなか追いつかないですね。 都内のスーパーでも、野菜の価格に雨や暑さの影響が出ていました。 ――ホウレンソウ1袋299円ですが例年だと? 「ベニースーパー」赤津友弥本部長: やはり128円~158円ぐらいの価格で販売したいのが、ホウレンソウの1袋の単価です。小松菜も100円ぐらいで売れると大変ありがたいんですけれども、やはり値段が上がってきている状況です。 ナスに関しても相場が高い状況になっています。(現在1袋359円ですが)やはりナスは1パック198円ぐらいで販売できると、店としては売りやすい。
専門家が教える“上手に野菜を買う方法”
止まらない野菜の高騰、「めざまし8」は食品アドバイザーの和田由貴さんに節約術を伺いました。 ▼規格外野菜を通販で買え 規格外などのワケあり野菜を格安で通販してくれるサービスを利用する。 ・「ロスヘル」 規格外野菜を一般小売り価格から約25~30%引きで販売。月に1回、約10種類の野菜が届く定期パックは1カ月2052円。野菜が高騰している現在も値上げせずに販売されている。 ・「らでぃっしゅぼーや」 9月16日までの注文で、先着900人限定で規格外野菜や調味料4750円相当が約58%引きの1980円で配達される。 ・「タダヤサイ」 規格外やワケあり野菜を、抽選でプレゼント。送料700円のみで700円以上の野菜を配達してくれる。野菜高騰のあおりを受け、現在のプレゼント品はカボチャのみだが、普段はもっと品数が豊富。 食品アドバイザー 和田由貴さん: 規格外の野菜とかだと、何が届くか分からないことが結構多いんです。なので、頼んだことのない方は少し戸惑ってしまうこともあると思いますので、お試しの感覚で、こういった機会に一度やってみるといいのではないかなと。 ▼早い時間に買え 野菜は朝の品だしをするタイミングで、前日の売れ残りは見切りコーナーに移されることが多い。品質に問題はないので、早い時間に見切り品を狙うのもオススメ。 食品アドバイザー 和田由貴さん: 野菜は基本的に開店前や開店直後の早い時間帯に品出しをすることが多いです。ですので、質がいい物が揃っているというのもあるんですけど、出す段階で前日からある見切り品になるような野菜が見切りになるタイミングなんです。肉とかそういったものは、閉店間際のものがいいのですが、野菜の見切りを狙うなら早い時間に行かないと買えませんので。 ▼外に野菜が並んでいる店で買え ショッピングアドバイザーの今野保氏によると、店の外にまで野菜が並んでいるお店は、青果に力をいれていて、野菜の安さを売りにしている店が多く、価格高騰時でも相場より安い。 大根やキャベツなど大きい野菜を店の外に陳列していたり、野菜売り場が広かったり、地域密着型スーパーに多い。 MC谷原章介: ただ、外の野菜は日差しだけは気をつけた方がいい。結構日に当たってあったまっちゃってる野菜とかもあるから、そのお店が朝日が当たるお店なのか、西日が当たるお店なのかで全然違うから。ジャガイモなんか太陽を浴びたらどんどん芽が出てきちゃいますし、夏野菜なんか熱を加えたら、切った後ならどんどん中が悪くなっちゃうからね。 僕がいつも行っているところは西日が強いの…、でもちゃんと段ボールかけてくれてるの。 ▼冷凍野菜を買え 冷凍野菜は旬の時期に収穫、加工しているため品質や価格が安定している。さらに大量に輸入することで価格も安く抑えられている。 ――野菜の高騰はどこまで続きそうですか? 食品アドバイザー 和田由貴さん: はっきりは分からないですが、暑さが落ち着いてくれば少し値段は下がってくるとは思います。ただ、台風の季節ですので、また台風が来たりすると高騰すると思いますので、そういったときには買い方を気をつけたり、代用を考えたりして、乗り切っていただきたいなと思います。 (『めざまし8』 2024年9月11日放送より)
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