入試開始10分で決まる…東大に「合格できる人」「合格できない人」の決定的な違い【現役東大生が解説】
共通テストまで2ヵ月を切るなか、なかなか点数が上がらず悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。逆境のなか東大合格をつかんだ者たちで結成された東大カルペ・ディエムの著書『東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全』(幻冬舎)によると、「東大に受かるか落ちるかは、入試開始10分で決まる」といいます。いったいどういうことか、本記事で詳しくみていきましょう。 都道府県「大学進学率」ランキング
テストの解き方には「セオリー」がある
実際の「入試での立ち回り方」を紹介します。勉強して得た実力を万全の態勢で発揮できるよう、しっかりと「入試戦略思考法」を身につけておく必要があります。 まず、どんなテストでも問題を見たときにやるべきことは1つです。テストが始まったタイミングで、すべての問題をざっと流し見すること。これがとても効果的です。 人間の脳は1度見たものを無意識的に記憶するようにできているため、たった1分でも問題に触れておくだけで、本格的に解き始めたときの思考の速さが、初見の場合に比べてとても上がります。また、問題の全体を序盤に把握しておくことは、テスト中の精神安定にもつながるのです。 ここからは東大入試を例として大学別に対応した試験戦略を紹介していきたいと思います。
入試突破の分岐点は「最初の10分」にある
まずはテストが始まったら「問題の全体像」をつかみましょう。例えばですが、東京大学の理系の二次試験の数学は大問が6つあり、制限時間は150分です。 この数学において、試験時間150分のうち、最初の10分間の使い方が合格する人と合格できない人とで、次の2パターンに分かれます。 合格できない人⇒第一問から順番に問題を解き進めていく人 合格できる人⇒最初の10分では問題を解かず、すべての問題に目を通して解けそうな問題と難しそうな問題を明確にする人 東大に合格した学生は、過去問を解くなかで「どの問題から解けば合格できるか?」という全体像をつかむ訓練をしている場合が多いです。 問題の全体像がつかめたら、感覚的に「1番目に解こう」と思った問題から順番に取り組みます。それは必ずしも第1問目からではないことの方が多いのです。 もしかしたら受験生のなかには、テストを受けるときは「問題は第1問から順番に解く」や「難関大学に合格するには全問正解しなければならない」など、勝手な思い込みがある人がいるかもしれません。 はっきり言いますが、この2つの思い込みは完全に間違いです。東大生の多くは、問題を1から順に解くこともしなければ、試験が始まる前からすべての問題に解答しようとも考えていないのです。
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