もういらない…。“構想外”=ほぼクビ状態の名手(9)かつてはスターだったが…。今やその姿はなし。ブラジルの天才
2024/25シーズンの欧州主要リーグの移籍市場が開いており、連日のように選手の移籍が決まっている。しかし、所属クラブで構想外になりながらも、まだ新天地が決まっていない選手も大勢いる。今回は、チームでの居場所を失い、今夏の放出が確実視されている選手を紹介する。成績や移籍金は『transfermarkt』を参照
MF:フィリペ・コウチーニョ(元ブラジル代表) 生年月日:1992年6月12日 所属:ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)※アストン・ヴィラからのローン 23/24リーグ成績:16試合3得点2アシスト(アル・ドゥハイル) フィリペ・コウチーニョは2018年1月にリバプールからバルセロナへ1億3500万ユーロ(約216億円)の移籍金で移籍していた。当時の彼は紛れもなく世界を代表するスター選手だったが、32歳となった現在の彼にその面影はない。 2022年1月にアストン・ヴィラへと加入したコウチーニョだったが、リバプール時代のスティーブン・ジェラード監督の下でしか主力として扱われなかった。ウナイ・エメリへと監督が代わり、チームが15位から7位まで一気に順位を上げた中で彼のポジションはなく、あっという間に構想外となった。 構想外となった理由は明確だ。衰えが激しく、1対1の場面で優位性を出せずにボールロストを連発していたのだ。アストン・ヴィラでの最後の方はネガティブトランジションで一生懸命走るなど、守備での貢献度の方が攻撃面より高く、リバプール時代にみせたロングレンジでのミドルシュートは一度も決めることがなかった。 2023/24シーズンのアル・ドゥハイルへのローン移籍を経た今夏にアストン・ヴィラはコウチーニョとの契約解除を画策していたが、本人の移籍希望先のヴァスコ・ダ・ガマがオーナーの経営問題で揉めており、フリーでの移籍がまとまらず。彼が着用していた背番号も他の選手に渡るなど完全な構想外だったのにも関わらず、再びローン移籍の形で放出となった。
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