【独自】横浜強盗殺人事件に“闇バイト”で加担した容疑者の祖父が心痛告白「じいじ、お金貸してと」
「頼みごとは嫌がらずに手伝ってくれました。休日に電動草刈り機で雑草の刈り取りを頼むと“ああ、いいよ”と言って。トイレが1年以上前から傷んでいて、真月は“じいじ、トイレにペンキ塗るからね”と白色のペンキを購入して、それはいまだに準備したままになっています。私も“いつ塗るんだ”と言ったりしていました」 金銭感覚は、だらしないとまでは言いがたい。健康保険料の約5万円は毎月払っていた。幼少期から物欲に乏しく、オモチャを買ってとねだることは一度もなかった。「じいじ、ちょっとお金貸して」と、何に使うか言わずに1万円借りたことが5回くらいあり、まだ2万円しか返してもらっていない。税金を払う目的であれば、そう打ち明け、なぜ家族を頼らなかったのか。
遺体が発見される前、シャワーを浴びていた
犯行前日とみられる10月14日と翌15日は、自宅に帰ってこなかった。外泊は珍しく、被害者の遺体が発見された16日の朝に帰ってきて、シャワーを浴びていた。ほかは普段と変わらない様子だった。 10月19日の逮捕当日。自宅の前にいた祖父は、見慣れない15、16人が訪ねてきたことに驚き「何かあったの?」と聞くと「神奈川県警です。詳しいことはお話しできません」とだけ言い、真月容疑者を囲むように連行して行ったという。 「おばあちゃんは心労で参っています。父親は口数が少ないので、冷静に見えるが心の中はどうか。つらくなるので事件について家族で話すことはありません。闇バイトだと気づいた時点で相談してくれたら、なんとかできたと思うんです。悔いが残りますよね。被害者の方は、私とほぼ同世代です。どういう形で償えるか、とにかく償うしかありません。被害者のご家族にも申し訳ない気持ちでいっぱいです」 祖父の告白は120分におよんだ。淡々と話して涙を見せなかったが、最後に堪えきれなくなって下を向き、 「眠っているときは何も考えずに済みますが、起きているときは、やっぱり真月のことを考えてしまって……。すいません、こうならないようにしていたんですが……」 と声を詰まらせ、顔をあげようとしなかった。 宝田真月容疑者は逮捕後、事件に加担したことを後悔し、家族に「会いたい」と話しているという。