《ブラジル》岩手県人会創立65周年記念式典=知事、県議会議長ら28人が来伯=日本一の郷土芸能使節団が民謡披露
知事らは3カ国6地域訪問=ベレン県人会45周年式典開催
達増知事たち一行28人はアルゼンチン・ブエノスアイレス市(18日)、パラグアイ・アスンシオン市(19日)・ピラポ移住地(20日)・イグアス移住地(21日)、ブラジル・ベレン市(23日)・サンパウロ市(25日)の岩手県人会を訪問した。 中でも、アマゾン川河口にあるパラー州ベレン岩手県人会(山中正二会長)では、23日午後5時から汎アマゾニア日伯協会の会館大講堂で『パラー州ベレン岩手県人会創立45周年』記念祭典が100人以上の参加を得て盛大に行われた。 式典には達増拓也岩手県知事、工藤大輔岩手県議会議長はじめ県庁一行9人、慶祝団一行4人、南米郷土芸能使節団10人、総勢23人が出席し式典を盛り上げた。 ブラジル側からはベレン岩手県人会会員48人を中心に、アマゾニア病院を運営するアマゾニア日伯援護協会会員、パラー日系商工会議所会員、合計86人が祭典に出席。日伯合わせて109人が45周年を祝った。 会場には汎アマゾニア日伯協会の婦人会が作った料理が用意され、参加者は舌鼓を打った。アマゾンの名物料理『マニソバ』『パット・ノ・ツクピー』のほか、天ぷら、日本式の煮物も用意された。煮物には豆腐、ゴボウ、コンニャク、昆布、油揚げが入れられた。 山中正二会長(86歳)は「ベレンが誇る日伯協会の大講堂に達増県知事をお迎えして、このように盛大な式典が開催できて本当に嬉しい」と喜び、妻記子さん(76歳)も、「もうベレンには岩手県出身者は少なくなってしまったが、最後にその存在感を示せた」と感慨深そうに語った。
岩手県芸能使節団が本場民謡披露=日伯両側から鬼剣舞を舞う
アトラクションでは大太刀ミリアン指揮で混声合唱団約40人のコーラス、2008年にサンタカタリーナ州ジョインビレ市に創立されたグループ『集太鼓』4人が鬼剣舞を披露、『岩手県芸能使節団』10人の民謡と鬼剣舞が披露された。 鬼剣舞は国指定の重要無形民俗文化財で『南米郷土芸能使節団』の斉藤和人氏が披露した。民謡は藤沢東清氏の尺八、藤澤悠生氏の三味線により披露された。1曲目は『外山節』、続いて『南部木挽き唄』など10曲にアンコールがかかって、式典を行った縁で宮城県の唄『大漁唄い込み』が唄われた。