”小学生キャラ”にもつき合ってくれた彼氏が呆然。10歳サバ読みしていた女子大生の正体
干支を間違えて答えたワケは
話が違うと、風太郎に迫るきよか。 そんな押し問答をしているさ中に、父親が何気なく干支の話題を持ち出し、みゆの年を尋ねる。みゆは他の同級生と同じように辰年のはず。だが、自分はへび年と答える。 風太郎の指摘に、自分は早生まれなのだと言い訳するが、誕生月は4月であることは知られていた。すると今度は、勘違いしていた、へび年がよかったから、などと言い訳する。 自分の干支もわかっていないのかと、きよかは呆れるが、風太郎はもっと深い疑念を感じているようだった。 風太郎に送られて帰宅したみゆ。だが、戻ってきた風太郎のもとに、ポシェットを忘れたと慌てふためいた声で電話があった。 「元あったところに置いとって!」 そんな願いもむなしく、風太郎はある種の確信を持って、みゆのポシェットを開ける。 すると中から出てきたのは、「持っていない」はずの車の免許証。 それは、みゆが29歳であることを証明するものだった。 後日風太郎から「別れた」と聞かされたきよか。一方のみゆは、過去を振り返る。 実はみゆは、自分の妹「もか」を演じていたのだった。 そして実はみゆは「ゆみこ」という名の長女で、これまで「もか」の面倒をさんざん見てきたお姉ちゃんだったのだ。 ◇3人兄弟の末っ子として、甘やかされてきたと周囲に話していたみゆは、実は長女。かわいくて甘え上手な妹にいいように使われ、つねに我慢を強いられてきた人生だった。 そんなみゆは、なぜ妹のふりをしていたのか。 懸命に隠してきた過去は、9話にてお伝えする。
ぱん田 ぱん太、FRaU マンガ部