”小学生キャラ”にもつき合ってくれた彼氏が呆然。10歳サバ読みしていた女子大生の正体
72歳女性が48歳になりすまし
2023年10月、架空の24歳下の妹になりすまし、偽の戸籍を作ったなどして、有印私文書偽造と同行使などの罪に問われ、72歳の女性が逮捕された。 【漫画を読む】「小さく」「幼い」アピールの”かまってちゃん”が隠していた秘密とは 女性には65歳の夫がいて、「(妻は)若く見られたがっていた」などと話しているが、2024年6月の日本経済新聞の記事によると、「別人の戸籍を手に入れた動機として、女が被告人質問で語ったのが『年齢』だった。最初に法律相談所を訪れる前、女は勤めていた警備会社で年齢差別を感じていたという。『ババア』という職場の男性の発言を、自分に向けられた言葉だと受け止めた」としている。 「ババア扱いされるのが嫌だったから」、というあまりに短絡的な動機と、弁護士を使ってまで戸籍を取得して、架空の妹になりすます周到さのギャップもあって、当時話題となった。 年齢によって扱いを変え、とくに年寄りに対してあたりのきつい人間は、少なからずいるものだ。だが、多くの場合は、「みな必ず年を取るのだ」と心の中で言い聞かせ、なんでもないふりをし、こらえている。 けれども、この女性はどうしても我慢ならなかったのだろう。 今年7月に電子書籍として出版された『ちっちゃくてかわいいワタシ 痛すぎる勘違い女の正体 』(ぱん田ぱん太 / KADOKAWA)にも若く見られたい女子大生が出てくる。 女子大生なら十分若いじゃないか思いきや、彼女は、「見た目も中身も小学生」に見られたいのだ。 本書は、大人気漫画『欲しがるあの子を止められない とんでもないクレクレちゃんに絡まれた結果、人生を深く考えた話』に続く、ぱん田ぱん太さんの最新作である。 前作同様、主人公は「人間関係のトラブルに巻き込まれやすい」きよか。恋人のゴリ男と結婚し、現在は実家を出て、ふたりで暮らす。 トラブルの始まりは、きよかの弟の風太郎が連れてきた彼女“みゆ”との出会いからだった。
「小さい」「幼い」を猛アピールする弟の彼女
実際の名前である“ゆみこ”がダサいと、“みゆ”と呼ぶよう、周囲に強要する風変わりな女子大生は、初対面のきよかへの挨拶もそこそこに、きよかの母親に作ってもらったお弁当に注文をつけたり、夫 ゴリ男の膝の上に座ったり、実家に置いてあったきよかの服を勝手に持ち出したりと、非常識なふるまいを見せる。 また、きよか夫婦が実家の両親と食事に行くと言えば、みゆも当然のようについてきて、自分がいかに、「小さく」「幼い」かを猛アピールするのだった。 さらに大学の友だちの前でも「小学生キャラ」を演じるなどして、「空気が読めない」「羞恥心がない」「距離感がわかっていない」「異常だ」などと総スカンをくらう。 友だちを失っても、きよかや夫のゴリ男からあきれられても、執拗に「幼く」見られることに固執するみゆ。みゆはなぜそこまで、「小さく」「幼く」扱われたいのか。 10月から始まった連載の8回目。 前話では、ゴリ男の実家でも非常識なふるまいを見せたみゆについて、きよかが風太郎を責める。これまでさんざんかばってきた風太郎も、さすがにもうつき合えないと別れることを宣言するのだが、後日、きよかが実家に戻ってみると、またみゆがいるのだった。