【パティシエが教える、奥が深いお菓子の世界Vol.11】ブラウニーとチョコレートテリーヌは何が違う?
チョコレートそのものの味わいたいならチョコレートテリーヌ
チョコレートそのものの味わいたいならチョコレートテリーヌ「4つの中で一番やわらかく、もっともチョコレートの風味が濃厚に味わえるのがチョコレートテリーヌです」と大澤シェフ。「チョコレートの含有量が一番多いのがこのチョコレートテリーヌです。またチョコレートテリーヌも小麦粉は入らないことが多く、溶かしたチョコにバターを混ぜ合わせ、そこに卵、砂糖を加えて焼き上げます。それを一旦、冷却してから食べるのがチョコレートテリーヌの特徴です」テリーヌは、フランス語で容器を指す言葉で、テリーヌ型の調理容器にはめ込んで作ることからチョコレートテリーヌ(ショコラテリーヌ、テリーヌショコラ)と呼ばれています。そのまま食べてもおいしいチョコレートを、よりおいしく、より濃厚にして、チョコの風味と香りを引き立てて食べるのがチョコレートテリーヌです。ガトーショコラ、フォンダンチョコラ、ブラウニー、チョコレートテリーヌ…どれもチョコレートをよりおいしく食べるために、先人たちが手間暇をかけ、創意工夫されたちょっと贅沢なチョコ―レート菓子と言えますね。
教えてくれたのは……
教えてくれたのは……パティシエ:大澤智弥さん専門学校を卒業後、ビゴ東京に入社。その後「レストラン シェ・イノ」、「ホテル雅叙園東京」、「アングラン」などを経て、「こむぎのおいしいおかし」ほか、ガレットデロワ専門店「Galet Galet(ガレ ガレ)」のシェフとして活躍している。ufu専属パティシエ。
ウフ。編集部 井上司