G・ジェズスがハットトリック!アーセナル、鎌田大地途中出場のクリスタル・パレスに逆転勝ちでカラバオ杯ベスト4へ
現地時間18日、イングランド・リーグカップ(カラバオ・カップ)は準々決勝が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルはホームのエミレーツ・スタジアムに鎌田大地の所属するクリスタル・パレスを迎えた。 アーセナルはカップ戦ということで大幅にターンオーバーを採用し、サカ、ウーデゴール、ハヴァーツ、サリバ、ガブリエウがベンチからのスタート。冨安の復帰が待たれる最終ラインは左からティアニー、キヴィオル、ティンバー、トーマスが並び、中盤はジョルジーニョ、メリーノ、ヌワネリの3人、前線はトロサール、ジェズス、スターリングが並んだ。 一方のクリスタル・パレスは直近のブライトン戦から右ウイングバックのムニョスをクポルハに入れ替えただけで、先発10人をそのまま変えずに起用。鎌田はベンチからのスタートとなった。 大胆にメンバーを入れ替えたアーセナルと、リーグ戦からほとんどメンバーを変えていないクリスタル・パレス。対照的な両者だが、先手を取ったのはクリスタル・パレスだった。 開始わずか4分、GKヘンダーソンからのロングキックに対し、落下地点を見誤ったキヴィオルと入れ替わったマテタがそのまま抜け出し、ゴール右へと流し込んでクリスタル・パレスが先制する。 サリバとガブリエウの不動のCBコンビを外した影響を早速受けることとなってしまったアーセナルは11分、高い位置でボールを奪い、スターリングの右からの折り返しをトロサールが狙うも、ゴール上へと外れる。 31分には、ペナルティーエリア手前左からのFK。スターリングのキックは壁の上を越えて枠を捉えたが、GKヘンダーソンが素晴らしい反応でゴール上へとはじき出す。さらにこの左CKをファーサイドでフリーとなっていたメリーノが頭で折り返すも、これは味方には合わなかった。 1点ビハインドで後半を迎えたアーセナルは、ヌワネリとトーマスを下げてウーデゴールとサリバを投入。リードしているクリスタル・パレスもクポルハに代えてクラインを投入した。 攻勢に出たアーセナルは50分、左サイドを抜けたティアニーの折り返しを、ファーサイドに走り込んだスターリングがフリーで合わせる。これはGKヘンダーソンがかろうじてブロックし、こぼれ球をスターリングが押し込むも、今度はクロスバーに阻まれ決めきることができない。 それでも54分、ウーデゴールからのパスに抜け出したジェズスがチャロバーのタックルをかわし、チップキックで巧みにGKヘンダーソンの肩口を抜いてアーセナルが同点に追いつく。 追いつかれたクリスタル・パレスは59分、マテタとエゼに代えてエンケティアと鎌田を投入。しかし流れはアーセナルに傾いており、63分にはトロサールの股抜きパスをエリア内左で受けたジェズスが鋭い反転から左足でシュートを放つが、これはGKヘンダーソンがブロックしてCKへと逃れた。 完全に主導権を握ったアーセナルは70分、スターリングと足を痛めたティアニーに代えてサカとルイス=スケリーを投入。すると73分、ペナルティーエリア手前からのサカのパスに抜け出したジャズスが、エリア内右から右足を振り抜き、逆サイドネットに突き刺してアーセナルが逆転に成功する。 さらに81分には、カウンターからウーデゴールのパスにジェズスが抜け出し、独走状態からGKヘンダーソンを破ってハットトリックを達成した。 2点差をつけられたクリスタル・パレスは85分、クラインの右クロスをゴール前のエンケティアがヘディング。これがゴール右へと吸い込まれ、クリスタル・パレスが1点差に詰め寄る。 勢いづくクリスタル・パレスだが、直後にキヴィオルを下げてガブリエウを投入したアーセナルがアディショナルタイムの5分間を逃げ切り、カラバオカップ準決勝への進出を決めた。 ■試合結果 アーセナル 3-2 クリスタル・パレス ■得点者 アーセナル:G・ジェズス(54分、73分、81分) クリスタル・パレス:マテタ(4分)、エンケティア(85分)