センバツ“関東5枠目”はどこになる?横浜を追い詰めた東農大二がリード!対抗馬はつくば秀英か?
対抗はつくば秀英か?
対抗となるのはつくば秀英。準々決勝の浦和実戦では0対2の完封負けだった。標準以上の守備力があって、エース・羽富 玲央投手(2年)を中心に守り勝つチーム。継投のタイミングもしっかりとしている。準々決勝の試合を見ると打球の速さ、対応力が課題だった。4チームと比較すると、大きな穴があるわけではないが、明確な強みがないのがマイナス点か。一方、地域性が考慮されれば有利に働くかもしれない。 山梨学院を予想する声も多い。初戦では東海大相模に延長10回の末サヨナラ勝ち。世代屈指の福田 拓翔投手(2年)から6点をあげている攻撃力がウリだ。甲子園出場の経験が豊富なだけあって、戦術の引き出しは多い。ただ投手陣が大きな課題だ。初戦では6投手が投げて、6四死球5失点、準々決勝の千葉黎明戦では4投手が投げ、9四球5失点。 東農大二の山田のように初戦から立て直しができず、準々決勝でも苦しんだ。常時130キロ後半の速球、鋭い変化球を投げ、千葉黎明戦で3回1失点の力投を見せた右腕・大友陸投手(2年)、140キロ台の速球を投げ込む、大型右腕の菰田 陽生投手(1年)は楽しみな素材が揃うが、2試合の投手陣は合計15四死球、10失点と厳しい数字が並ぶ。どこまで改善ができるか期待だ。そして守備では初戦で4失策、準々決勝では2失策で、準々決勝では2失策が失点につながっている。県1位校とはいえ、関東5枠目として推すには守備、投手が心もとない。
個々の能力では秀でる佐野日大だが…
準々決勝の健大高崎戦で7回コールド負けした佐野日大は、試合を見る限り個々の能力については4チームの中で最も高い。エース左腕・洲永 俊輔投手(2年)の速球は140キロを超え、120キロ台中盤のチェンジアップも良い。ただ要所で制球が甘くなり、健大高崎戦では6回を投げ、被安打13、10失点。平塚学園戦も5失点完投と、大きな課題が見つかった試合だった。野手でも健大高崎の剛腕・石垣 元気投手(2年)からヒットと三塁打を放った強打の1番打者・井上 遥翔内野手(2年)の打撃の完成度の高さはベスト4に入った打者にも負けていない。 ただカバーリング、連係プレーなど細かなミスが多い。能力が高い打者が多い健大高崎、横浜と比べるとその部分で大きな差を感じた。甲子園は右中間、左中間も広いので、こうした連係が出来ないチームは無駄な失点をしやすい。選手は魅力的だが、甲子園で戦うには物足りなさを感じた。 実力から考えると東農大二だが、前大会の中央学院ほど推せる試合内容ではない。中央学院は健大高崎相手にギリギリまで追い詰める戦いをしていたからだ。他の3校も同様であり、決め手を欠く。 7日に早稲田実vs二松学舎大付の東京都の決勝戦が行われる。決勝戦の試合内容によって大きく左右されるだろう。都大会決勝戦を見て、関東・東京6枠目を予想をしていきたい。 【関東大会準々決勝の試合スコア】 横浜 2-0 東農大二 浦和実 2-0 つくば秀英 千葉黎明 5-2 山梨学院 健大高崎 10-3 佐野日大(7回コールド)