【ABC特集】大阪府公立高の“入試日程前倒し”案に受験生への影響は 「生徒の取り合い望んでない」と私学は反発 誰がための入試改革か?
受験生の負担が減ると好意的な意見が多くあがる一方で、中学校現場からは懸念する声が… (大阪市立中学校の校長) 「どんどんカリキュラムを前倒しになる。『ゆっくりした授業の展開ができない』という危惧がたくさん出ています。受験後に登校しない生徒がいないかなと。3月まるまる1ヵ月あると、『学習が止まる』と心配する声はたくさん聞く」
入試を早めることで、授業の進め方や3月の過ごし方に影響が及ぶとみています。さらに、この案に最も強く反発しているのは、大阪の私学団体です。 (大阪私学連合・草島葉子会長) 「2月の私学の入試にどんどん公立が近づけてきたら、そのあと中学校はどうなるのか。授業料無償化したからって慌てて入試日程を前にして、生徒を取ろうっていうふうにみえちゃうんですよ」 私立への対抗策にみえると、批判します。 (大阪私学連合・草島葉子会長) 「変に生徒の取り合いをすることは、私たちは望んでいないです。中身で勝負しましょうよと」
大阪府の公立高校・入試改革案には「入試日程の前倒し」のほかにも、「複数志願を可能に」「特色入試の導入」などが盛り込まれています。公立高校の入試改革は、早くて再来年度から実施される見通しです。果たして、大阪府の教育現場にどのような変化をもたらすのでしょうか。