海外メディアは北京五輪開会式をどう報じたのか…短縮、壮観な光と氷のショー、奇抜な小さな聖火点灯…「ウイグル族最終聖火ランナーの政治的意味」
同紙は開会式の11項目のハイライトをピックアップした。1つ目は、入場行進に世界の著名な19人のクラシック音楽家の曲が選ばれたことを取り上げ、「開会のテーマとして季節を強く表した。ストラヴィンスキーの『春の祭典』はふさわしいものだった」とし、2つ目は、巨大な立方体のスクリーンに1924年のシャモニー大会から、これまで23都市で行われてきた五輪大会の映像が映しだされたことに触れた。3つ目は「テレビのために完璧に作り出されたイリュージョン」とし、「子供たちがアリーナで踊り、歌う間、LEDスクリーンが彼らの足元で自動的にステップを追い、演技で動いている彼らの足元に星を出現させていた」と最新の映像技術が駆使された演出を称えた。 4つ目には、ロンドンの中国大使館前で行われていた抗議活動など各国の様子を紹介。5つ目で冬季五輪初出場となったハイチとサウジアラビアの2か国を紹介し、6つ目には「中国が大会中に台湾という国名を使うことに反対していた台湾のアスリートたちはチャイニーズ・タイペイの旗の下で行進しなければならなかった」とし、台湾が「中華台北」のプラカードとアナウンスで入場したことを紹介した。 7項目以降は、各国が入場行進で着ていたユニホームに焦点を当て、「厚手で国旗が編み込まれた英国ユニホーム」、「カザフスタンがコスチューム競争で勝利」と紹介。また、アイルランドのリュージュ選手で、医師としても活動しているエルザ・デスモンドが旗手を務めたことを取り上げた。 10番目は、IOCのバッハ会長のスピーチ。 「大会の多様性を称賛し、差別に対して明白に非難する短いスピーチを行った。世界のリーダーたちへも、オリンピック観戦のために『平和の機会を与えよう』と休戦を呼び掛けるメッセージがあった」と伝え、東京五輪と同じくジョン・レノンの『イマジン』が流れたことが記された。 最後は「ユニークで目を見張る聖火点灯」として、奇抜なアイデアの聖火の点灯方式に触れ、「式典は象徴的な聖火点灯で終わりを迎えた。それは我々がこれまで一度も見たことのないものだった」と、その発想を絶賛した。 大会は2月20日まで開かれ、20日の閉会式もまたチャン・イーモウ監督が総監督として演出を任されている。