韓国大統領の拘束令状、裁判所が発付 「非常戒厳」めぐる内乱容疑
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、警察などの合同捜査本部は31日、裁判所が尹氏の拘束令状を発付したと発表した。現職大統領に対する拘束令状発付は初めて。尹氏側は強く反発しているが、現職大統領が拘束されれば前例のない事態で、政治的な混迷が深まるのは必至だ。 拘束令状は、尹氏が合同捜査本部の出頭要請に3度にわたって応じなかったため、合同捜査本部に加わる「高位公職者犯罪捜査処」(公捜処)が30日にソウル西部地裁に請求していた。同地裁は同時に請求があった捜索令状も出した。 公捜処は、拘束令状に示された尹氏の容疑について、内乱の首謀だと明らかにした。内乱罪は首謀者や重要任務の従事者、同調した者に分かれていて、有罪となった場合、首謀者は死刑または無期刑となる。
朝日新聞社