鈴木えみが性教育を発信する思い。被害者も加害者も生まない社会を #性のギモン
イベント終了後のアンケート結果は、毎回満足度がすごく高いので驚いています。「ママ友同士でもなかなか言い出しにくいトピックだったので、みんなで考える場を設けてもらい学びが多かった」。そんな言葉をもらうと、手探りでしたが、自分ができることから動いてみて本当に良かったと思えます。 Q&Aコーナーでは、これまで一度も質問の内容がかぶったことがないんです。つまり家族の数だけ、悩みも多様にあって、そこに正解はない。だからこそ、こうして疑問や戸惑いを持ち寄ることで、新たな考え方のヒントが得られるのだと、改めて実感しています。 ── これまでのモデルやクリエイターの活動とは異なる、こうした社会課題についての発信をすることについては、ご自身でどのように捉えていますか? 社会課題といえば社会課題なのですが、そういう意識はあまりないです。シンプルに、親目線でわが子を守りたいという気持ちからスタートしているので。同じ保護者として、ママ友やパパ友と会話をしている延長のような感覚です。そうした意味では、特別な気負いもありません。 何より、わが家だけ意識が高くても、結局何も変わらないじゃないですか。子どもが守られるためには、周りが同じ意識を持っていないと意味がない。被害者をなくすには、加害者をなくすしかなくて。そのために、正しい知識や互いを尊重し合う在り方を知るきっかけを、とにかく広い範囲に届けていきたいと思っています。 ── 性教育は点ではなく、面で取り組まないと正しく機能しないと。 はい。例えば、クラスにいる全員がプライベートゾーンについて知っていなければ、誰かがふざけてスカートめくりやズボンおろしのような加害行為をしてしまう可能性もありますよね。みんなが共通の認識を持っていなければ、成立しないわけです。だから、今私がしていることは、最終的に自分の家族を守ることにつながる、という意識で動いています。