ユニアデックス、駒澤大学のITインフラをAzureベースの仮想基盤に移行
ユニアデックス株式会社は4日、駒澤大学のITインフラを、Microsoft Azureを利用した仮想基盤の業務系システムに移行するとともに、ランサムウェア対策として、データセキュリティソリューション「Rubrik for Cloud-Native Protection」(以下、Rubrik)を導入したと発表した。ユニアデックスでは、新たな統合クラウド基盤の設計・構築から保守サポートまでを一貫して行い、システムの安定稼働を支援しているとした。 駒澤大学は従来、業務系システムをオンプレミスの仮想環境で運用し、キャンパス内のサーバー室にて運用管理を行っていたが、災害対策・BCPの観点からは、業務系システムを学内に設置しておくのはリスクがあることから、業務システム基盤の移行を課題にしていたという。加えて、ランサムウェア攻撃への対応を図るため、新たな仮想基盤上での業務系システムのバックアップ対策強化も必須になっていたとのこと。 そこで業務系システムのクラウド移行を図ったが、駒澤大学の移行対象である仮想サーバーのほとんどはWindows OSであるため、移行先としては、Microsoft Azureを利用した仮想基盤を採用。財務、人事、資産管理、PC教場・情報グループ学習室などの予約管理や、ソフトウェアのライセンス管理、教職員・学生の認証システムなどを移行した。 データバックアップについても、Microsoft Azureとの親和性が高く、強固なランサムウェア対策が可能なRubrikを採用し、すでに運用を開始している。 こうしたクラウド移行により、同大学は、オンプレミスの仮想環境運用時には時間を割かれていた障害対応などがなくなり、担当職員は本来の業務に集中できるなど、業務負荷の軽減を実現したとのこと。さらに今後は、学内にあるオンプレミス環境を含めたさまざまなシステムに対して、最適化の検討やサイバーセキュリティの脅威への備えを進めていく予定である。
クラウド Watch,石井 一志