妻のへそくりにまさかの「税務調査」が入った…!「摘発」への対応方法と「妻を説得させる言葉」
累計188万部の大人気シリーズ『おとなの週刊現代』が大幅リニューアル!週刊現代で大反響だった記事の中から、相続や在宅介護など、「死後の手続きと生前準備」にまつわる記事を、加筆のうえ、ピックアップ。 【マンガ】自傷行為が止められない境界性人格障害の女性が負った「心の傷」 〈第1部 知らないと損する死後の手続きの新常識〉、〈第2部 今日から始める生前準備のすべて〉、〈第3部 身の回りの整理整頓。人生の最期を考える〉の三部構成からなる『おとなの週刊現代 2024 vol.4 死後の手続きと生前準備』 (講談社MOOK) より一部抜粋・再編集して、人生の最期で失敗しないためのノウハウをお届けする。 『突然かかってきた税務署からの電話…「答え」を間違えた人が陥りやすい「落とし穴」とは』より続く
税務署はここまで見ている...意外な「摘発」のポイントは?
「税務署は、税金の申告漏れを『足』を使って発見しています。銀行に行ってはおカネの流れを調べ、申告と齟齬をきたすような動きがないかをチェックしている。各種金融機関への出入金、生命保険会社との契約、企業からの支払調書なども把握できます。たとえば、相続対策などの一環として生命保険を契約した場合、調査や調書でその内容も簡単に把握できる。 以前は、『ゆうちょ銀行やかんぽ生命は、税務署や大蔵省と関係が薄いので口座を把握されにくい』と言われていましたが、いまはそうしたこともない。基本的には税務署はほとんどのおカネを捕捉しうるのです」 こう語るのは、国税局の元税務調査官で税理士の松嶋洋氏である。 恐ろしいのは、申告すべき財産を「意図的に隠した」と税務署から認定されうるということだ。 「私のもとにはときおり『うっかり申告を忘れただけなのに、税務署が意図的な脱税だと言っている』という相談が寄せられます。『うっかり』というのは内心の問題なので、それを証明するのは難しく、税務署とのやりとりによっては意図的な税逃れと見なされかねない。とくに近年、税理士相手に財産を隠すと、不正と認定されることが多い。注意が必要です」 相続にあたって漫然と申告をすると税務調査の「餌食」となり、金銭面でも精神面でも無用な負担を負いかねない。