妻のへそくりにまさかの「税務調査」が入った…!「摘発」への対応方法と「妻を説得させる言葉」
金や絵画もバレる
なかには「うっかり」ではなく、意図的に相続税を圧縮しようとする人もいるが、これもたいていすぐにバレてしまう。前出の天野氏が言う。 「親が亡くなる直前になって、親の口座から大量のおカネを引き出す方がいます。現金化して相続税を逃れようとしているわけですが、これは亡くなった方の口座を見れば一瞬でわかるので、すぐにバレてしまいます。ほかには、金(ゴールド)や絵画、刀剣、ヨットといったかたちで保有している資産ならば申告しなくてもバレないと思っている人がいますが、これも基本的に見つかると考えたほうがいい。これらの資産は取扱業者が保有者を登録していることが多く、税務署はそうした業者に照会をかけるからです」 両親の片方が亡くなったときの「一次相続」と、残りの一人が亡くなったときの「二次相続」のあいだに資産を現金化して隠し、申告額を減らそうとする人もいるが、これもバレやすい。 「一次相続と二次相続のあいだの期間が短いにもかかわらず、申告額が大きく減っていると、税務署は調査に乗り出すことが多い」(前出・貞方氏) 税務署の目はかくも厳しい。 『不動産所有者が知らないと後悔する「百万円単位で損しない」ための手続きミスを防ぐ方法』へ続く
注意すべき「資産」と「パターン」
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