「もったいないから」とハンドソープを水で薄めて使っている母。衛生上よくないと聞いたのですが、ほかによい節約方法はないでしょうか?
「もったいないからとハンドソープを水で薄めて使うけれど、衛生的にどうなのか気になる」という方もいるでしょう。ハンドソープを水で薄めると洗浄力が低下し、菌が繁殖するリスクもあるため注意が必要です。 手洗いの節約を考えている方は、せっけんやハンドソープの詰め替え用も検討してみるとよいでしょう。この記事では、ハンドソープを薄めて使用した場合の危険性と、ハンドソープとせっけんを使用した場合の年間費用をご紹介します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
ハンドソープを水で薄めるのは原則NG
ハンドソープを水で薄める行為は、本来の効果や洗浄力を発揮できなくしてしまうため、原則NGとされています。ハンドソープは水で薄めると分離しやすくなり、菌の繁殖や変質の原因となるため注意が必要です。 ただし、一部の商品によっては指定された割合に薄めることを推奨している場合もあります。その場合も薄める量に気をつけて、変色や異臭がする場合は使用を避けた方がよいでしょう。どの製品も使用する際は、注意事項を読んで正しく使う必要があります。
せっけんとハンドソープはどちらが節約できる?
節約を意識しながら衛生的な方法で手を洗うなら、せっけんやハンドソープの詰め替え用も検討してみましょう。ここからは、せっけんとハンドソープのどちらが節約に効果的か解説します。例として、家族3人で使った場合を見ていきましょう。 1日に手を洗う回数はライオン株式会社が実施した「手洗い実態調査」を参考に、最も割合の多かった6~10回の間をとって7回としてご紹介します。 ■せっけんにかかる年間の費用 まずは、せっけんにかかる費用を見ていきましょう。3個入りで405円として販売されている、あるメーカーのせっけんを参考にして解説します。せっけん1個当たりがどの程度もつのかは商品によっても異なりますが、家族3人で1ヶ月当たり3個使ったとして計算してみましょう。 上記のせっけんは1ヶ月で3個使うと405円かかるため、1年間の費用を計算すると405円×12ヶ月で4860円になることが分かりました。 ■ハンドソープにかかる年間の費用 次に、250ミリリットル当たり344円で販売されている、あるメーカーのハンドソープを参考にして見ていきましょう。ハンドソープは、1プッシュ当たり約1ミリリットル出る計算です。 家族3人で1人1回1プッシュ、1日当たり7回ハンドソープを使用した場合、約21ミリリットルを消費するため1ヶ月(30日)当たり約630ミリリットル、1年当たり約7560ミリリットル使います。費用にすると1ヶ月当たり約2~3本必要なため3本として1032円、1年当たりにすると約31本購入する必要があるため1万664円かかります。 せっけんにかかる費用と比較すると1ヶ月当たり627円、1年間だと5804円の差でせっけんの方が節約できると分かりました。ただし、ハンドソープは詰め替え用を使用すると費用をおさえられる可能性もあるため、次で詳しく見ていきましょう。 ■詰め替え用のハンドソープにかかる年間の費用 詰め替え用のハンドソープは、450ミリリットル入りで275円の商品を例にして計算します。ハンドソープと同じ条件で計算すると、1年間に約17本購入するためかかる費用は4675円です。 せっけんにかかる費用と比べると、詰め替え用のハンドソープの方が1年当たり185円安いことが分かります。通常のハンドソープと詰め替え用の差は5989円です。 ただし、詰め替える際は水が入らないように気をつけて、衛生的に使用しましょう。