京都旅のディナーは、六感を刺激する〈アヤタナ〉のタイキュイジーヌが密かにおすすめ!
料理を構成する五色、五味、五法といった要素を表す“コンパス”が、それぞれの料理に添えられてサービスされるのがユニーク。食材や調理法についてスタッフが補足説明もしてくれる。 いずれもタイの食材と京都の食材、日本の伝統的な調味料などがうまく融合した、全く新しい味わい。彼女とともにメニューやコンパスと料理を照らし合わせながら食べ進めるのが楽しい。
メインディッシュは、オーガニックサラダやタイカレーといったタイの家庭料理をアレンジした料理が6品も登場する。 ファーストメインディッシュは、“シャモ鶏とパイナップルのスープ”“千葉産ハマグリと豚肉、イカの酒炒め”“100年以上熟成した味噌を使用した九和スタイルの野菜と生麩、パリパリチキンケーキ”の3品。 合わせたのはニュージーランド・マールボロ産の“シレーニ セラー・セレクション ソーヴィニヨン・ブラン”(2530円/グラス)。 マールボロ地区ならではの、洗練されたトロピカルフルーツの香りとフレッシュな酸が印象的なソーヴィニヨン・ブラン。バランスのいい味わい、ドライでフレッシュな後味で、トロピカルフルーツや、発酵食品を使った料理と好相性。 セカンドメインディッシュは、熟保ファームのサステナブル和牛を使用し、アヤタナの多様性を意識したファクカレー“熟豊ファームの和牛ビーフカレー”“近江鴨と柿のサラダ、カシューナッツドレッシング”“秋のキノコの二度調理、サンマのグリル、半熟卵とプレミアム魚醤”の3品。 イタリア・ピエモンテの“カ・ヴィオラ バルベラ・ダルバ ブリケット”(2900円/グラス)を。 深いルビーレッドのミディアムボディ。ベリーなど赤い果実に、少しアーシーで甘いスパイスの香りを感じる赤ワイン。ジューシーで軽やか、フレッシュさもあり、スパイスが効いてボリュームのあるメインディッシュ3品に寄り添ってくれた。
デザートの後、京都・和束町のデュシットティーガーデンで特別に栽培されたオーガニック緑茶と一緒に、タイ風プチフールを。 食事の終わりを告げるのはシンギングボウルの音色。京都とタイへ同時に旅したような夢のディナーから目覚める。 店名の〈アヤタナ〉とは、仏教哲学における六感を意味するサンスクリット語に由来。視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触感そして心で感じる新たな食体験が待つ。次のジャーニーは、ぜひ、京都でタイキュイジーヌを!
●アヤタナ
住所: 京都府京都市下京区西洞院通正面上ル西洞院町466 デュシタニ京都 ガーデンレベル 営業時間:17:30~22:00 (20:00 LO) 定休日:水曜 TEL:075-585-4745 ※サービス料込み ※要予約
取材&文=はまだふくこ