JR西・終電繰り上げへ 主要路線で10~30分・2021年春のダイヤ改正で
JR西日本は26日、2021年春のダイヤ改正で近畿エリアの主要線区を対象に、10分から30分程度、終電を繰り上げると発表した。 [拡大写真]JR西日本の主要駅の一つ、大阪駅付近の様子
同社によると、鉄道運行に必要な線路などの保守作業は終電から始発までの限られた時間で行っているが、保守作業に従事する働き手が急速に減少しているという。 しかし、最終電車の時刻を繰り上げることにより、夜間作業時間が拡大。一晩あたりの作業量が増えるなど効率化を図ることができ、夜間作業日数の低減が可能となる。その結果、作業員が休日を取りやすくなるなど、働きやすい労働環境の改善につながっていくとしている。 また、夕方から深夜帯にかけての利用状況も変化しており、近年は帰宅時間が早まり、深夜時間帯の利用客が減少しているという。
同社は近畿エリアの主要線区を対象に10分から30分程度終電を繰り上げ、それに伴い、約50本の列車を削減すると発表。また、東京方面からの最終の新幹線との接続をできる限り確保するとしている。 線区ごとの具体的な時刻などについては9月に発表するとしており、同社は「ご利用者の皆さまのご理解を賜りながら、将来にわたり鉄道を安全に運行し続けるべく努力を重ねていきます」としている。
同日には、新型コロナウイルスの影響で2月末から運休し、現在は車両の定期検査および車両品質の維持向上に伴う工事を行っている「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレスみずかぜ)」の運行を、来年2月17日から再開することも発表した。