JR西日本 特急「はるか」新型車両投入へ 2020年春ごろを予定
JR西日本は21日、米原駅(滋賀県米原市)・京都駅(京都市下京区)~関西空港駅(大阪府田尻町)間を走る「特急はるか」の新型車両を投入すると発表した。営業開始時期は、2020年春ごろを予定している。 【拡大写真】さようならオレンジ一色の車両 大阪環状線「201系」最終運行
一列車あたりの座席数を現在の約1.5倍にすることが可能に
発表によると、形式は271系 特急直流電車で、投入車両数は18両(3両編成×6本)となっている。現在は主に6両編成で運転しているが、増結用の新型車両を追加投入することで、一列車あたりの座席数を現在の約1.5倍にすることが可能になるという。
運転士異常時列車停止装置を採用
また、安全性向上のため、EB-N装置(運転士異常時列車停止装置)の採用や、運転台の計器類の二重化。オフセット衝突対策、衝撃吸収構造の採用で、車体構造が強化される。
全座席でモバイル用コンセント、防犯カメラなど設置
車内でも様々な設備を追加される。全座席でモバイル用コンセントを設置し、車内ディスプレイでは停車駅や運行情報を4か国語で案内できる。 客室内には大型のスーツケースなどにも対応した「大型荷物スペース」を設置。客室内、デッキ部では防犯カメラを設置し、車内のセキュリティの向上をはかる。車両のデザインは、現在の281系のブランドを継承するという。 「はるか」は、関西国際空港へのアクセスを担っている。同社は訪日客へ「おもてなし」の取り組みを進めるとしており「両数が増えて快適にご利用いただけます」としている。