職場50℃!過酷な環境で働く鋳物職人 愛用する最強暑さ対策が話題 ガリガリ君、梅干し…なんでもあり
記録的な暑さを記録している2024年夏。 今、SNS上では木村鋳造所(静岡県駿東郡清水町)の暑さ対策が話題になっている。 【写真】リアルです!様々な物が詰まってパンパンになっている冷凍庫 Xにポストされたのは、お店にあるようなアイスの販売ケースに、会社の制服を着たスタッフが段ボールごと、大量のガリガリ君を補充する場面。溶かした金属を扱う木村鋳造所は作業場が高温になるため、ガリガリ君支給をはじめ様々な暑さ対策をしているそう。本当に暑い職場で働くみなさんが行う効果的な暑さ対策について、木村鋳造所の担当者に話を聞いた。 ――工場の最も暑い場所は何度くらい? 担当者:金属を溶かしそれを注ぐ工程(注湯-ちゅうとう)が一番熱い場所です。金属を溶かす炉は1,000度を超えるので、人間が近づける場所は、何もしなければ50度ぐらいになります。 ――そんな環境で働く皆さんの熱中症対策について教えてください。 担当者:離れたところで作業ができるよう作業方法を見直し、暑さ指数であるWBGT値が測定できる自社製センサーを社内のいたるところに設置し、規定値以上になると作業が止められるなど、働き方も見直し続けています。 従業員それぞれの対策としては、御前崎と群馬の鋳造工場では工場内のエアコン、冷房完備の休憩室、各種保冷ベスト、ネッククーラー、数種類のドリンク、塩飴、梅干し、アイス支給など一般的に効果があるとされている物はすべて揃え、作業の邪魔にならない物を各自で選んで活用しています。 創業から97年間、先輩方から受け継いだ改善の風土があるので、日々もっと良い対策はないか?と実際に使用する社員たちが日々アンテナ高く、いろいろ探して試しています。 ――暑さ対策に最も効果を感じたグッズは? 担当者:保冷剤を背中や脇に入れて着る保冷ベスト、氷などで冷やした水を背中や首回りに循環させる循環式水冷ベストがお勧めです。2タイプの保冷ベストを工程によって使い分けています。 ――読まれる方に向けて、体調管理の注意点、心得などを教えていただきたいです。 担当者:しっかり寝て、三食食べる!特に「朝食」は必ず食べましょう。水分や塩分はマメに補給し、身体が暑くならないよう自分を労わってあげてください。無理はしないで何かあればしっかり休んでくださいね。 ◇ ◇ SNSには、「すばらしい取り組み」「今の暑さは昭和の頃と違うので大変」「過酷な仕事だから、ここまで配慮してる会社は偉い」「職人を大事にしてくれるのが分かる」などの反響が寄せられました。暑さのプロの暑さ対策、ご参考にしてみてはいかがでしょうか。 (よろず~ニュース特約・ゆきほ)
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