今後のクマ出没は?ツキノワグマ出没警報発令中 女性2人が襲われた村で緊急パトロール【長野】
県内に「ツキノワグマ出没警報」が出されて10日が過ぎました。クマによる人への被害を防止するための対策が強化されています。 ■県クマ対策員 浜口あかりさん 「夜はここはたぶん、ほとんど車が通らないのでそのまままっすぐあっちに(クマが抜けていく)」 クマによる人への被害が相次ぎ、県は北信や上伊那などの5つの地域に「ツキノワグマ出没警報」を出して警戒を呼び掛けています。 対策の強化として19日は、今月5日に女性2人がクマに襲われ大けがをした松川村でも緊急のパトロールを実施しました。 ■県クマ対策員 浜口あかりさん 「出来ればここら辺がいい。(クマは)四つん這いになると60センチぐらいしかないので。小さいクマがこの下を通るとほぼ写らない。」 村の数か所には監視用のセンサーカメラが設置されていて、対策員が位置や高さなどをアドバイスしました。 ■松川村職員 「対策員からも設置の場所についての意見や、こういうところが誘因物の原因になっているんじゃないかっていう指摘をいただいたので、対策を検討したい」 今年度、県内のクマによる人への被害は10件で11人、目撃情報も先月末時点で1094件と前年同期より200件余り増加しています。 今後、クマの出没はどうなるのでしょうか? ■県クマ対策員 浜口あかりさん 「本来であれば、これからのシーズンは目撃情報は減ってくると思います。特にドングリ類、山の木の実をたくさん食べるシーズンになるので、そういったものがしっかり実っていれば集落に下りてくる必要はなくなると思う。(山に木の実が)なければそれを探して、例えば集落近くの柿の木とかにも来る可能性はあるので、そこは注意が必要」 県では「広域連携クマ対策チーム」をつくり、出没警報の期限である来月14日までクマ足跡の早期発見や地域住民への注意喚起などの対策を続けていく方針です。