【門別・北海道SC注目馬】今年から3歳限定戦にリニューアル 秋以降飛躍誓う短距離王候補が覇を競う
門別競馬場で8月15日(木)に行われる北海道スプリントカップ(3歳・JpnIII・ダ1200m)。昨年までは6月上旬に実施されていたが、今年から世代限定戦にリニューアルのうえ、8月半ばに移設された。今後は短距離路線で飛躍誓う3歳馬が、一堂に会すレースになっていくことだろう。 【写真】エートラックスこれまでの軌跡 記念すべき“第1回”には、中央・地方から重賞ウイナーが計6頭。さらに、3勝クラス勝ちのエスカルや、昇竜S覇者のチカッパなど素晴らしいメンバーが揃った。次期短距離王候補に名乗りを上げるのはどの馬か。発走予定日時は15日(木)の20時ちょうど。主な出走予定馬は以下の通り。 ■エートラックス(牡3、栗東・宮本博厩舎) 初白星までに5戦を要したが、1勝クラスを2戦で突破すると、バイオレットS、兵庫CSと3連勝中。最大の武器はスタートセンス。安定した先行力で、ダートに転じてから全レースを2番手以内で運んでいる。前走も馬なりのまま楽にハナを奪った。今回はさらに1ハロン短縮になるが、レースぶりから不安なし。4連勝で2つ目のタイトルを手にするか。 ■エスカル(牡3、栗東・森秀行厩舎) 昨年8月に初勝利を挙げて以降、1勝クラスでくすぶっていたが、今年6月に2勝目をマークすると一気に3連勝を飾った。ゲートはそこまで速くないが、素晴らしい二の脚を武器に逃げ切りの連続。前走は直線で差が詰まるどころか、なお引き離して3馬身半差の圧勝だった。スピードが生きる馬場が理想。雨が降って時計が速くなれば、期待はふくらむ。 ■ティントレット(牡3、大井・荒山勝徳厩舎) デビューから一貫して中距離戦を使われ、大井では準重賞、特別戦を連勝。三冠路線でも果敢な先行策でレースを作った。前走は800mの大幅な距離短縮で優駿スプリントにチャレンジし、外3番手から抜け出して2馬身半差の快勝。短距離に転じて才能が花開いた印象がある。門別は古巣なのでコース対応に心配無し。ダートグレード競走でもチャンスあり。 ■トラジロウ(牡3、北海道・角川秀樹厩舎) デビュー2戦目から5連勝を飾り、イノセントC、ネクストスター門別と2つのタイトルを獲得。その後の兵庫ジュニアグランプリ、ネクストスター北日本はそれぞれ7着、8着と崩れたが、平場戦を快勝して立て直すと、前哨戦の星雲賞を4馬身差で圧勝した。門別ダート1200mはメンバー中最多の5勝。地の利を生かして、JRAの強豪を返り討ちにしたい。 そのほかにも、盛岡のハヤテスプリントを制したオスカーブレイン(牡3、北海道・角川秀樹厩舎)、兵庫CSで2着に入ったチカッパ(牡3、栗東・中竹和也厩舎)などが出走を予定している。