相当「曲がる」240Z【2】フルチューンでありながら街乗りメインで中低速トルクを重視した仕様
相当「曲がる」240Z【2】 エンジンはL28型改の3.1L仕様で、アルゴンヘッド、オリジナル74度カム、ビッグバルブ、CPピストン、H断面コンロッド、フルカウンタークランクとひと通り手が入ったフルチューン。しかしあくまでも街乗りがメインなので、中低速のトルクを重視した仕様になっているという。キャブはソレックス50PHH、エキマニはオリジナルの6‐1集合タイプで、約330psを発生するそうだ。 【画像17枚】フロントのロアアームはビレット製の物を組み合わせ、支持部は全てピローボール化している。リアはアリゾナZカー製のビレット製ロアアームと、デフキャリア&ブレースを装着 またこのZ独自のモディファイとして注目したいのが、2基設置されたオイルクーラーだ。油温対策のために置かれたオイルクーラーは、ひとつはベーシックにラジエター前に設置。もうひとつはGノーズ開口部のロア側に置かれ、(限りなくL字に近いが)Vマウント化されている。これはGノーズ装着車ならではのアイディアといえるだろう。 足回りはアラゴスタの車高調を組み、アーム類はアリゾナZカー製のビレットアームを使用してフルピロ化。デフキャリアもアリゾナZカーのビレット物を使用しており、アメリカ製パーツも効果的にクルマ造りに投入している。また水上さんならではのノウハウで、テンションロッド取り付け部、フロントとリアのストラット部、そしてクロスメンバー付近と、この3カ所に適切な補強が入れられており、その効果でこのZは相当「曲がる」クルマになったそうだ。
Nosweb 編集部
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