最近、本はほとんど「kindle」で買っています。もしAmazonが倒産したら、kindle本は読めなくなりますか? 安くて場所も取りませんが、「紙の本」よりリスクがあるのでしょうか…?
運営会社がなくなると
もし、Amazonのような電子書籍運営会社が電子書籍サービスから撤退すると、購入した電子書籍は読めなくなってしまうのでしょうか。 ■しばらくは読める Amazonがkindleの運営をやめても、ダウンロードした電子書籍は、しばらくの間は閲覧できます。ただし再ダウンロードはできません。 Amazonを例に取れば、kindleのアプリ自体もAmazonが運営しているため、撤退以後はアプリの更新もなくなりダウンロードもできなくなります。そのためスマホやパソコンを買い替えると、購入したkindle本は読めなくなってしまうでしょう。 紙の本は購入すれば「ずっと自分のもの」になりますが、電子書籍は「ダウンロードして読む権利」があるのみなので、仕方がないとも考えられます。 ■サービス終了した電子書籍は 過去にサービスを終了した電子書籍には、TSUTAYA.com eBOOKs、ヤマダイーブック、楽天Raboo、地球書店などがありますが、購入分の一部をポイントで返金したり、他社にサービスを引き継いだりするなど、何らかの措置を講じている会社が少なくないようです。 例えば、2014年にサービスを終了したTSUTAYA.com eBOOKsは、BookLive! にコンテンツを移行し、引き続き読めるようにしたほか、一部読めなくなった作品の分についてはTポイント還元により対応しました。 Amazonが電子書籍から撤退することは考えにくいのですが、万が一撤退するとしても、どこかの会社にサービスが引き継がれる可能性が高いでしょう。
まとめ
kindleのような電子書籍は、携帯性に優れ物理的なダメージにも強いといった便利さがありますが、運営会社の状況によってはサービス終了のリスクがあることも否めません。過去にも電子書籍運営会社が撤退した例は少なくなく、Amazonのような大手でも撤退の可能性がゼロではないでしょう。 電子書籍の利便性と引き換えに、多少のリスクは割り切ったほうがよいかもしれません。 出典 文化庁 令和5年度「国語に関する世論調査」の結果の概要 執筆者:橋本典子 特定社会保険労務士・FP1級技能士
ファイナンシャルフィールド編集部