大人の女性にカラーコーデの楽しみを:「N+」
ー「シーズンカラーコーディネート」という特集ページを置かれるほど、積極的にカラー展開を推し進めていますよね。 いままで試したことのない色に挑戦していただくには、どうすればいいのかと考えました。そのひとつが価格設定です。 百貨店のように1着数万円するような洋服だとなかなか手を出しづらいですが、たとえば2,990円や3,990円だったら挑戦いただけるのではないかと思い、特集ページを作成しました。 ホームページでは、季節ごとのカタログをご覧いただくことができるようになっています。そちらも前半はカラーコーディネートを紹介していて、シーズンカラー毎に見開きページで掲載しています。もちろん、ベーシックカラーをお好きなお客様もいらっしゃいますので、明るいカラーと組み合わせられるようにベーシックカラーの商品も取り揃えています。
ー実店舗やオンラインストアで購入された顧客からは、どういった声が届いていますか。 「40代くらいからなにを着ればいいかわからないなかでN+の服に出会い、シンプルで飽きのこないデザインがとても気に入った」「安くておしゃれなので、普段着にピッタリ」「もっと扱い店舗を増やしてほしい」などです。定期的に実施するアンケートからは、ありがたいことに商品に対して非常に高い満足度が読み取れます。 普段着として着用される方と、通勤着やお出かけ用として愛用していただいている方がいるようで、オンからオフまでをカバーできているのもポイントだと思っています。
あえてブランド名を隠した理由
ー2019年3月にららぽーと富士見とイオンレイクタウンに出店されています。なぜ渋谷や原宿といったファッションの中心地ではなかったのでしょうか。 N+は、当初から全国展開を目指しています。 そこで、来客数の多いららぽーとさんやイオンレイクタウンさんで試験的に出店するのが良いと判断しました。 ー最初はニトリブランドであることを隠していましたが、どういった狙いがあったのでしょうか。 ニトリグループの商品であることを伝えてしまうと、先入観を持たれてしまいます。それでは、純粋な目で商品を見ていただけないと考えました。まっさらな状態で商品を並べたときに、どういったデザインや価格帯のものが売れるのか、マーケティング調査をしたかったというのが本音です。 現在ではニトリグループであることを明かした上で、徐々に店舗数も拡大し、プライベートブランド商品も提供できるようになりました。お客様の購入基準もニトリだから買うのではなく、デザインや着心地を重視したものになっています。リピーターのお客様も増えてきていますし、毎年商品が良くなっていると言われるとうれしくなります。 ー今後はどういった店舗展開や商品開発を計画されていますか。 最終的には全国展開を目指していますが、まずは関東や関西、東海地区に店舗を増やし、地盤を固めていきたいと思っています。 商品ラインナップについても、さまざまなデータを集約してアップデートを重ねていきます。レジのデータを見れば、どのような商品が売れたのかはわかります。ですが、重要なのは売れなかった商品です。なぜ売れないのか。カラーリングなのか、それともデザインなのか。それはお客様から直接お聞きするしかありません。 そこで、お店に立つスタッフからはお客様の生の声を挙げてもらったり、アプリを使って積極的に購入者アンケートを実施したりして、商品に反映するように努めています。形だけのアンケートではないので、こういった商品がほしいというものがありましたら、気軽に投稿していただければと思います。