大学日本一から一転、不遇の3年間。“拾われたエース”石井宗人がポルセイド浜田で描く逆転劇「このクラブでF1に上がったら、面白い」|フットサル
拾ってもらった浜田からF1を目指す
──浜田に来てからは、どんな思いでピッチに立っていますか? フットサルはお客さんがいてこそなので、まずは観客のみなさんに楽しんでもらえたらという思いでピッチに立っています。そのためには自分が楽しまないと意味がないですし、全力でフットサルを楽しむことを大事にしています。 ──昨シーズンは1年間で14ゴールを挙げましたが、チームは最下位でした。どんな1年でしたか? 正直、こんな負けるつもりはありませんでした。なんで最下位なんやろなという思いと、結局チームの勝ちに直結するようなゴールが取れていなかったので、それはずっと悔しい思いがあります。 ──昨シーズンと比べて、現在はチームとしてどんな変化を感じますか? 今シーズンは村松さんが就任して2年目で、選手の入れ替わりも少なかったですし、監督の意図をみんなが理解してやれていることが、今の結果につながっていると思います。 あとは、みんなが意見を言うようになったかなと思います。昨シーズンは僕や三浦(祐人)といった試合に出ているメンバーが発言することが多かったですが、今シーズンはみんなが意見を出し合うようになりました。年齢も関係なくしっかりと言い合うことができているので、それがいい方向に進んでいると思います。 ──なぜ、意見を言い合えるようになったのでしょうか? 村松さんのチームの雰囲気づくりかなと思います。今シーズンは村松さんもけっこう思っていることを伝えてくれますし、逆にみんなが監督に話しやすいような雰囲気もつくってくれているので、それがいい変化だと思います。 あとは、勝負強くなりました。昨シーズンは1点取られたら2点、3点と失点することが多かったのですが、今はそこで踏ん張って取り返して、一点差でも勝つことができています。今シーズンも先制される試合がほとんどですが、そこで耐えて巻き返せていますし、忍耐強くなったなと思います。 ──石井選手個人としての目標はありますか? 今シーズンの残りの試合でも、自分が点を取ってチームが勝てればいいなというのは、一つ目標としてあります。来シーズン以降も、毎試合点を取ることを目標にしています。 あとは、責任感も強くなりました。昨シーズンは何も考えずにプレーしていましたが、今はチームを勝たせられる選手にならないといけないと思いながらピッチに立っています。 そのために、ピヴォとしてまずはゴールに蹴り込むことを考えています。今はどちらかというとアラで出場することが多いですが、毎試合チームで一番多くシュートを打っています。打たないと入らないですし、僕が相手にされて嫌なことは何かを考えた時に、ドリブルとそこからのシュートだと思っているので、そこを出していきたいです。 ──F1へ行きたいという思いはありますか? F1のほうがレベルは高いですし、実際スピード感も違うので、そういう気持ちは確かにあります。でも、浜田でF1に上がったほうが面白いかなと思っています。すぐにできるかと言われたらわからないですが、僕のことを拾ってくれたクラブで、F2を優勝して、F1に上がるのがいいなと思っています。 ──今シーズンの浜田の躍進を考えると、可能性があると感じます。 そうですね。ただぶっちゃけ今シーズンは、他のチームに浜田が今までずっと最下位だった印象があったと思います。だから勝てていた部分も少なからずあると個人的には思っているので、来シーズン以降も勝ち続けることができたら、本物になってくるんじゃないですかね。ここからが勝負になってくると思います。