反則タックル問題、日大前監督ら会見(全文3)去年、実はフェアプレー賞受賞
長年指導してきた宮川選手がうそをついている、間違っているという認識なのか
TOKYO MX:『TOKYO MX NEWS』の有馬と申します、よろしくお願いします。井上コーチ、きのう宮川選手がお話ししたことをこの場で幾つか否定をされていますが、長年指導されてきた宮川選手がうそをついている、間違っているという認識でよろしいでしょうか。 井上:いえ、間違っているとは思っておりません。彼のきのう発表したことは、彼が思っていることは合っていると思います。 TOKYO MX:となると、相手の選手にけがをさせたらわれわれに得があるとか、定期戦がなくなってもいいだろうといった言葉は、宮川選手が覚えていた言葉はやはり発していたということになりますけど、違いますか。 井上:正直、彼に長い、いろんな話を今までずっとしてきておりまして、実際、彼を成長させるためにいろんな表現を、確かに使ってきました。それで、僕も熱が入っておりまして、彼に対して。実際、得とか損とか本当にそういうことは、実際に言った覚えはございませんでして、それが目的じゃないっていうのもまず1つで。 TOKYO MX:では、長年指導されてきた宮川選手がそういう認識をして、試合中のプレーに及んだときのう語っていましたが、それについては間違いないですね。宮川選手の認識をきのう聞いて、間違いなかったと思いますか。 井上:はい。そういう表現をしてしまった私が本当に未熟な指導といいますか、はい。私が悪いと、そういう表現をして、そういう気持ちになったと。それは本当に申し訳ないことをしたと思っております。 TOKYO MX:そして宮川選手は監督からの指示がコーチに下りてきて、それを聞いていつもプレーしていると。そういう認識をきのう話していたと思います。とすれば、監督が指示を出さなかったことをコーチのところで指示として、選手に下ろすと。要するに監督の指示とは違うことを選手に下ろしていたというケースもあったということでしょうか。 井上:監督の思いっていうのをわれわれはくみ取って、選手に伝えなきゃいけないと思っております。実際、それが僕の表現の仕方で選手に間違ったことをさせてしまっているのかなっていうときも、今回のはあるかなと思いました。 TOKYO MX:監督の指示ではないことを、監督の指示だといって選手に伝えたことはありますか。 井上:いえ、実際、監督にQBをつぶすから試合に、QBをつぶしてきますということを言ってこいと僕は確かに彼に言いました。彼がそういうことによって、1つの覚悟を決めて、そういう気持ちで言ってくれるのかなという、本当に僕の未熟な考えでございまして、それに、やっぱり監督に言うっていうのは本人も緊張すると思いますし、それに関してもやっぱり、そういう経験もさせてあげたいなとか、いろんなことを思って、監督という言葉を実際、選手に使うときもあります。 TOKYO MX:伝え方が悪かったと認識しているんですね。最後に1つ。内田監督がおっしゃっていた、ルールの中でプレーする。いわゆるフェアプレーですよね。そこから逸脱することはないといっていた考え方。これが監督から、選手とほとんどコミュニケーションを取らない監督からコーチに下りて、選手に伝わるとすれば、今、井上コーチが言ったように監督のフィロソフィーが選手に伝わらないということになります。 内田:ルールを守るというのは、これは絶対条件ですので、そこが伝わるか伝わらないかという問題ではなくて、まず競技をやる人間はそのルールに従って競技をするというのがもう鉄則ですので、これは言葉がどう変わろうと、基本的にはルールは逸脱しない。それは全ての間違い、負け、勝ち、そういうことにつながってしまうので、これは伝達とかそういう問題ではないと、僕は思っております。 TOKYO MX:では今回、ルールを逸脱した行為が生まれた原因、内田監督はどこだと思っていますか。 内田:それは先ほどお話ししました、やはり負け越しのチームを本当に一生懸命、去年の4年生はやってくれまして、それをついていった3年生。本当によく頑張ってくれたんです。そうではないとあのチームが甲子園では優勝できないんです。本当によく、4年生はやってくれました。ですけれども、その頑張りを僕は下級生が見てたのかなと思ったんですが、それはやはり僕の甘い判断だと思います。 やはり全体の中でルールを守る、去年、実はフェアプレー賞をいただいております。ルールを守る、そこら辺はもう暗黙の了解で、そういうものだと思っていた僕の指導の甘さだと思います。ですから去年の4年生は本当によくやってくれました。そこら辺のルールを守る、下級生を、試合に出た者を大切に使う。そして下級生をもり立てる。そういう非常にいい4年生だったと思います。それが僕としては、全体に伝統というか、受け継がれるものだと思ったのが、ちょっともう1つ、指導の甘さ。今のこの去年の4年生と3年生と2年生、今の3年生ですね、2年生。ここが1年違いであっても、やはり世代の違いというか、認識の違い、これは僕が分からなかった、非常に残念なところでございます。 TOKYO MX:じゃあフェアプレーをして、日本一になれた数カ月で。 司会:そろそろおやめください。 TOKYO MX:すいません。最後に。 司会:いつまでもやってるとほかの方が聞けないから。ほかの方に回してください。