J1で戦力外も…31歳DFが4クラブ目の昇格請負人に「サッカー選手をやっていたら誰でもやりたい」
岡山DF田上大地は、長崎、柏、新潟時代に続いて4度目の昇格を経験
J2のファジアーノ岡山(リーグ5位)は12月7日、J1昇格プレーオフ決勝戦でベガルタ仙台(同6位)と対戦し2-0の勝利を収めた。クラブ史上初のJ1昇格を決めたなか、岡山DF田上大地は自身4度目の昇格を経験し、“請負人”として「周りから4回目じゃんってたくさん言われた」と明かした。 【写真】田上大地が美人妻と試合後に笑顔 ピッチ上での夫婦シーン 31歳の田上は2016年にV・ファーレン長崎に加入。その後柏レイソル、アルビレックス新潟を経て、今季より岡山へ活躍の場を移した。田上は在籍したすべてのクラブで昇格を経験し、今回岡山でも昇格を果たした。 しかし、昨季新潟ではリーグ戦11試合と出番は限られ契約満了となっており、「新潟を満了になって岡山からオファーが来た時には、もう1回サッカー選手として1からスタートするという気持ちと、チームをJ1に上げるという強い気持ちで来た。サッカー選手をやっていたら誰でもJ1でやりたいと思うので、岡山でその舞台で導けたのは非常に達成感がある」と、移籍の経緯や覚悟を持ってシーズンに臨んだことを明かしている。 また、「新潟の時とは立場が違うと思っていて、自分がうしろでリーダーシップを持ってやらないといけないと思ってやってきた。いろんなものを犠牲にしながらやってきたなかで、最後にやっと報われたのかなと思った」と、31歳と中堅、ベテランに差し掛かるなかで自身の気持ちの変化にも触れつつ、昇格が決まったことで安堵したと語った。 4クラブ連続での昇格について「周りから4回目じゃんってたくさん言われたし、岡山で昇格するために来た。でも結果的にそうなっただけで、それまでの悔しい思いや挫折を過去に在籍した選手は味わっている。自分たちはタイミング良く昇格できたし、チームメイトに恵まれた」と、創設20年目で初のJ1昇格を掴んだチームの“先輩たち”にも言及しつつ語った。 さらに「長崎でもクラブ初のJ1昇格を果たしたけど、翌年降格もした。厳しいシーズンを過ごしたので、1年目のJ1は簡単にいかないとわかりきっているので、もう一回覚悟を決めてやっていくし、ブレないようにやっていくことが大事だと思う」と、4回も昇格を経験している田上だからこそ思うことがあったようだ。 “昇格請負人”としてチームでは上の年齢になってきている田上が、来季J1で1年生の岡山をどう引っ張っていくのか、活躍から目が離せない。
FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi