吉川議員は「一刻も早く説明責任果たすべき」岸田首相会見6月15日(全文2)
台湾問題に対する現在の認識は
テレビ東京:テレビ東京、篠原です。総理、冒頭のご発言の中で、今、日本の外交力が問われているというお話がありました。中国は先日のアジア安全保障会議で、他国が台湾問題に介入することを許さない姿勢を繰り返し発信しましたけれども、台湾有事となれば日本への影響も計り知れないとみられています。岸田総理の台湾問題に対する現在の認識とともに、日本としてこうした中国の姿勢にどう対応するお考えかをお聞かせください。 岸田:まず、わが国の台湾に関する基本的な立場、これはもう一貫しています。1972年の日中共同声明を踏まえ、非政府間の実務関係として維持していくこと、また国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定が重要であり、台湾を巡る問題が対話により平和的に解決されることを期待する、これがわが国の基本的な立場であり、これはもう一貫していると思っています。 そして台湾海峡の平和と安定の重要性については引き続き中国にも直接伝えるとともに、こうした各国とも共通する部分のある立場だと思いますが、こうしたことを明確に発信していくことも重要だと思います。同盟国・同志国と緊密に連携しながら両岸関係について注視をしていきたいと思います。以上です。 司会:では次の方、そうですね。それでは時事通信の石垣さん。
吉川赳議員はどう身を処すべきか
時事通信:すいません、時事通信の石垣と申します。今日は別に聞きたいことがあったんですけれども、吉川赳議員のことについてお伺いしたいと思います。今日、辞職勧告決議案も出まして、ですけども本人はまだ説明をせず、辞職はせずという状況が続いております。吉川議員は岸田総理の派閥に属しておられたということもありまして、その派閥のトップとして今回のことをどういうふうに捉えているか、あるいはどう身を処すべきか、お考えをお聞かせください。 岸田:まず報道された内容が事実であるとすれば、これは極めて遺憾なことであると思っています。そして政党を問わず国会議員たるもの、国民への説明責任をないがしろにするなどということは絶対にあってはならないと思います。ご案内のとおり本人は離党しているわけでありますが、離党したからといってこうした責任は消えるものではないと考えます。一刻も早く国民への説明責任を果たすべきだと考えます。そして説明責任を果たせないなら、これはもう議員としての進退に直結する問題になると考えます。以上です。 司会:それでは大変恐縮ですが、あと2問とさせていただきます。では七尾さん。 ニコニコ動画:ニコニコ動画の七尾です。連日お疲れさまです。よろしくお願いします。 岸田:お世話になります。 【書き起こし】岸田首相会見6月15日 全文2に続く