事前に調べてもわからないことが多い<旅先のお金事情>。クレカがあれば大丈夫?日本円より現地通貨がおススメ?備えておきたい4ポイント
経済産業省が2023年5月に発表したレポートによると、新型コロナ感染拡大前にあたる19年12月と比較して、鉄道旅行客は約90%、航空旅行客は約15%を超えるまで回復したそうです。一方、仕事やプライベートでさまざまな国を訪問してきたスタイリスト・地曳いく子さんは、著書などを通じて旅にまつわるさまざまなテクニックを発信してきました。その地曳さん、磁気式のクレジットカードしか持って行かなかったために、台湾で苦労したそうで――。 人気スタイリスト、初の旅行エッセイ!『大人の旅はどこへでも行ける 50代からの大人ひとり旅』 * * * * * * * ◆国によって違うクレジットカード・電子マネー事情 コロナ禍直前に台湾に旅行した時、困ったことがありました。 現金をあまり持ち歩く習慣がない私。 ふらっと立ち寄ったコンビニで台湾の交通系ICカードを買おうとクレジットカードを出したところ、Wi-Fiのようなマークがあるタッチ式のクレジットカードしか使えませんでした。 タッチ式のクレジットカードは自宅に置いてきており、カードをスリットに入れて読みとる磁気式しか持っていなかったため、結局キャッシング機能付きのクレジットカードで2万円分ほどおろして過ごしました。 磁気式が使えたのは空港、ホテル、駅の窓口ぐらいだった思い出があります。 また、ロンドンのパブでも磁気式クレジットカードが使えず、iPhoneのクイックペイに登録してあったマスターカードでなんとか払ったことがありました。
◆タッチ式クレジットカードは必須 先日、ロンドンに旅行した友人の話によると、新しくできた空港から市内に移動する「エリザベスライン」や地下鉄、バスなどはチケットを買わなくても、すべてタッチ式のクレジットカードで乗れたそうです。 この方式が採用される国は世界中で増えてくると思います。タッチ式クレジットカードはこれからの旅行には欠かせないものとなる予感です。もう、世界は交通系ICカードどころの騒ぎではないですね。 スマホにクレジットカードを取り込んでおけば、クイックペイなどタッチ決済で使えることも。くれぐれも顔認証や暗証番号などをしっかり設定して、安全対策もお忘れなく。 日本より電子マネー決済が進んでいる海外、特にアジアは偽札が多く出回ったため、ここまで発達したという説があります。「クレジットカードを持っているから大丈夫」では、もはやないのです。 逆に日本では地方やちょっとした郊外に行くと現金しか使えないところもあります。私の地元月島でさえ、行きつけの飲み屋さん3軒は現金しか使えません。