「多くの車が僕を簡単に抜いていった」角田裕毅、好スタートを台無しにするマシン『VCARB01』のペース不足にお手上げ…「レッドブルにとっても非常に辛い経験」と専門メディア
各国専門メディアの報道では、『NEXTGEN-AUTO』は「角田はカタールGPを13位で終えた。スタートで4つポジションを上げたものの、その後はVCARB01に全くペースがなく、大きな失望を隠せない様子だった。特に(コンストラクターズ・ランキング6位争いの)ライバルであるアルピーヌ(10ポイント獲得)とハース(スプリントと合わせて4ポイント)が好成績を収めたことで悔しさが増したようだ」と伝えた。 一方、ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』は「角田はカタールで悪い日曜日を過ごし、ライバルの格好の餌食となって13位に終わった」と綴るとともに、彼の「これほど悪いペースだったことはありません。全力を尽くしましたが、タイヤの管理すらできていませんでした。カタールでは通常、追い抜くのは難しいですが、他の多くの車が僕を簡単に抜いていったように感じました」とのコメントを紹介している。 同じブラジルの『F1 MANIA』も、「RBはカタールでチャレンジングな1日を迎えた。彼らには十分なペースがなく、他の競争相手と争うことは叶わなかった。角田は良いスタートを切ったものの、チームはレース全体を通して競争力のあるパフォーマンスを維持できずに終わっている」と、VCARB01の非力さを強調した。 続いてイタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「RBはポイントなしでカタールを後にした。これは大きな痛手となり、アルピーヌとハースにリードをさらに広げられる結果となった」と報じ、ポーランドのF1専門サイト『dziel pasje』も「カタールでRBは大きな打撃を受けた。目標としている6位から遠ざかる結果となったからだ。両ドライバーともにポイントを獲得できず、ハースには8ポイント、アルピーヌには13ポイントもの差をつけられる形となった」と、こちらもチームの争いに言及している。 そして、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』も同じ視点から、「カタールGPの勝者と敗者」という記事で、このイタリア籍チームを「敗者」に選定。「今週末はRBの調子が良くなかった。レース終盤にソフトタイヤへの交換というギャンブルを試みるも全く効果がなく、幾つかの不運も重なった」と総括し、さらに以下のように続けた。 「レッドブルは、セルジオ・ペレス(リタイア)がコンストラクターズタイトル防衛の望みを絶ち切った今、彼に代わる選手を必死に探している。しかし、その最有力候補たちが、RBをランキング6位から8位に転落させている様子を見るのは、シニアチームにとっては非常に辛い経験に違いない」 構成●THE DIGEST編集部
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