心の病「醜形恐怖症」同級生の一言で…“顔が醜い”と思い込み何度も整形『every.特集』
■“整形をしない”約束…それでも
施術当日。母親にも、胸の内をあかします。 真緒さん 「あの…この後、クリニックに…」 真緒さんの母親 「行くの?何をしに?」 真緒さん 「あの…ヒアル…」 母親 「ヒアルロン酸?」 真緒さん 「実際に…」 母親 「あ… そう」 10年もの間、顔に執着し続ける娘に母親は… 母親 「(娘の病気に)もっと早くに気がついていたら…病院に行ってカウンセリングをうけていたら…この子はもう少し楽だっただろうなと思います」 “整形を繰り返す”真緒さんについて、医師は… 原井 宏明 医師 「本人は“外見の病気”だと思っているので(整形で)外見を治そうと思ってしまう」 「中学校のときに言われたことがいつまでも(心で)大きくなっている。心の病気は(整形で)形を変えても治らない」
■心の病気を治すため…続く苦しみ
原井医師によると、治すためには、不安を抑える“抗うつ薬”の服用や、自分の考え方を変えるための「行動療法」などが有効だといいます。 その後、施術をしに行った真緒さん。およそ6万円を費やしました。 “外見を変えても病気は完治しない” ――そう、分かっていても“やめられない”と話します。 真緒さん 「もっと外見が良かったら、みんな優しくなれると思うし、恋愛も友人関係もうまくいく。(整形では治らないと)分かっているけど、逃げている」 同級生の一言で、今も続く苦しみ。真緒さんはこう訴えます。 真緒さん 「見た目のことで欠点を抱えていたりコンプレックスがあるので、見た目に対する意見を軽々しく口に出さないでほしい」 真緒さんは“いつか病気を治し、他人の視線を気にせず暮らしたい”と話しています。 (2024年12月19日『news every.』特集より)