浦和に求められる「新しい血」 補強に監督言及、ベンゲル氏発言受け「強いキャラクター必要」
ベンゲル氏の発言にスコルジャ監督も言及「新たな選手が必要」
浦和レッズは12月5日に行われた来年のFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)組み合わせ抽選会で、インテル(イタリア)らの強豪と同じグループに入った。そして、元名古屋グランパス監督のアーセン・ベンゲル氏が浦和の補強に言及した件について、マチェイ・スコルジャ監督は定例オンライン会見で「浦和に新しい血、新たな選手が必要なことは秘密でも何でもない」と話した。 【実際の様子】浦和サポーターが掲げた「弱くて魅力ない」クラブ批判の横断幕 このクラブW杯は以前までの6大陸の代表チームに開催国代表を加えた7チームによるミニトーナメント形式から、32チームに拡大され4年に1回、約1か月をかけて開催される形式となる。その第1回となる2025年大会に、浦和は22年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝による出場権を得て、日本から唯一の参加となる。その組み合わせ抽選会では、E組に入りインテル、リバープレート(アルゼンチン)、モンテレイ(メキシコ)との対戦が決まった。 この抽選会に出席していたベンゲル氏は浦和について話を振られると「日本サッカーは非常によく前進している。このクラブは日本で最大のファンを持ち、最も大きなクラブになるポテンシャルがある。最近はリーグ戦で苦戦しているが、昨晩に彼らと話した時には来年に向かって立て直して戻ってくることと、次の移籍市場でチームを強化すると私に約束してくれた。大きなサプライズになり得る」と話した。国際映像では浦和の田口誠代表取締役社長が映し出されていた。 スコルジャ監督は組み合わせについて「興味深い抽選結果になった。浦和にとっては大きなチャレンジになる。来シーズンに向け、できるだけ良い準備をしないといけない。そして競争力のあるチームを作らないといけない。我々のグループにヨーロッパのチームが2つ入ってくるかと思っていたが、かなりスタイルの違うチームと戦うことになるだろう。ヨーロッパから1つ、アルゼンチンとメキシコから1つずつなので、違ったサッカー文化との対戦になる。そこが興味深いところだ」と6日の定例会見で話した。 そして、ベンゲル氏の発言について「浦和に新しい血、新たな選手が必要なことは秘密でも何でもない」としたうえで、「そして、どのラインでも新たな選手が必要だろう。来シーズンの目標を達成するため、強いキャラクターも必要だと思っている。この移籍市場が我々にとって非常に大事になると言わざるを得ない」と、補強の必要性を語った。 昨季の1年間を率いたスコルジャ監督、今季の8月末まで率いたペア・マティアス・ヘグモ監督は、移籍市場の時期の前に必ず「次の移籍市場が重要だ」と発言している。ここ2シーズン、4回連続で監督から同じコメントが出ている浦和だが、世界の大舞台に向けプレシーズンでは効果的かつ世界の舞台に出ていくことを前提にした動きが求められる。
FOOTBALL ZONE編集部