3人に1人が「写真加工」をして投稿...。SNSを利用する現代人の"危険なマインド"が英調査で明らかに
世界中のセレブやインフルエンサーなどのコンテンツが、いち早く見られるSNS。非常に便利なツールではあるが、ボディイメージに悪影響を与えてしまう可能性も。先日、イギリスで18~25歳を対象にある調査が行われ、「写真の加工」に対するプレッシャーを感じている人が半数以上いることが明らかとなった。 【写真】キム・カーダシアンの「ウエストが細すぎる」...。SNSに投稿した最新画像が"加工しすぎ"と話題に
SNS上で求められる美の基準
もはや生活の一部として、多くの人にとって欠かせないツールとなっているSNS。世界中の情報をいち早く手にできるものの、過度に加工を施したセレブやインフルエンサーの写真を目にすることも少なくない。 「Daily Mail」によると、英企業「ID Crypt Global」が778人を対象に行った新しい調査では、18~25歳の3分の1の人が写真を投稿する前に加工していることが明らかに。「写真を加工する」と回答したうちの83%は、あらゆるプラットフォームの中でインスタグラムのために外見を加工する可能性がもっとも高いと回答。 一般的には写真の明るさや色を調整するために写真編集アプリを使用しているものの、調査によると若者が写真を加工する一番の理由は、自分の外見のどこかを変えるためだという。実際にSNSに投稿するために写真を加工した人のうちの42%が、髪の色、肌の色、体型、その他の身体的特徴を変えるために手を加えたと回答。 そんな中、最近では無加工の写真を投稿してリアルな日常をシェアするアプリ「BeReal(ビーリアル)」が、Z世代の間で人気を集めている。
メンタルヘルスの問題につながる可能性も
回答者のうちの58%は、セレブやインフルエンサーのように見せる必要性があると感じたり、特定の方法で自分を表現するために写真を加工するという“社会的圧力”を感じていると答えている。 また、加工された写真に触れること、加工された写真を投稿することも、若者のメンタルヘルスの問題につながる可能性があると研究で明らかとなっているという。 アメリカ心理学会が発表した研究によると、数週間だけSNSの使用を50%減らした10代と20代の若者は、SNSの使用頻度を維持した同世代の若者と比較して、体重と外見全体についての感じ方に大きな改善が見られた。
SNSが若者に与える影響
アメリカ公衆衛生局長官のヴィヴェク・マーシー博士は、「New York Times」への寄稿で「SNSは子どもたちが不安やうつの症状を経験するリスクを高める」と述べ、SNSのプラットフォームに“タバコ警告表示”のような警告ラベルの表示を国に呼びかけたと「BBC」が報じている。