超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング1~10位。J1~J3全60クラブの頂点に立ったのは?【2024年】
3位:清水エスパルス
本拠地:IAIスタジアム日本平(19,594人収容) その他ホーム開催地:国立競技場(67,750人収容) 平均入場者数:17,750人 収容率:80% 2024シーズンのJリーグで3位の収容率を記録したのは、J2で優勝を果たした清水エスパルスだ。 19,594人収容の「IAIスタジアム日本平(アイスタ)」を本拠地とする清水は、J2屈指の人気クラブだが、シーズン序盤戦は観客数が伸び悩み、第8節の徳島ヴォルティス戦では9,520人と1万人を下回り、収容率は48.6%だった。 しかし、この試合以降、動員数が1万人を下回ることはなく、J1昇格争いが激化する中で観客動員も大幅に増加した。特にシーズン終盤のホームゲーム3試合では、いずれも18,000人を超える観客を集め、収容率90%超を連続で達成した。シーズン後半で収容率が80%を下回った試合はわずか2試合という安定ぶりだった。 第33節の横浜FC戦は、特別に65,000人収容の国立競技場で開催。通常、巨大スタジアムでのゲームは収容率の低下を招きやすいが、この試合には55,598人が来場し、J2史上最多動員記録を更新。収容率82.1%という高い数字を叩き出した。 1試合平均観客数は17,750人で、Jリーグ全体では13位にランクイン。観客数とスタンドの熱気はJ2随一の水準だった。J1で戦う2025シーズンでは、さらなる規模の観客動員が期待される。
2位:いわきFC
本拠地:ハワイアンズスタジアムいわき(5,066人収容) 平均入場者数:4,290人 収容率:84.7% 2024シーズンのJリーグで2位に入ったのは、J2のいわきFCだ。収容率84.7%を記録した背景には、収容可能人数5,048人というスタジアム規模の小ささがある。 いわきFCは2021年までJFLで戦い、2022シーズンにJ3優勝、2023シーズンからJ2に昇格と急成長を続けている。しかし、現在の「ハワイアンズスタジアムいわき(ハワスタ)」はJ2基準としても小規模で、J1・J2あわせて収容可能人数が10,000人を下回る唯一のスタジアムだ。 それでも、満員のハワスタは観客の熱意を選手に届けるには十分だ。2024シーズン、清水エスパルス戦やジェフユナイテッド千葉戦など、4試合で5,000人超えを達成し、特に第33節の栃木SC戦では5,056人を動員し、収容率99.8%を記録。小規模ながらも観客との距離感が近いスタジアム特有の圧力は、大規模スタジアムでは得られない魅力を生み出している。 2023シーズンの1試合平均観客数3,491人から、2024シーズンには4,290人に増加。クラブとしての成長が数字にも表れている。 いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの大倉智代表取締役は、クラブの『note』で今年7月に新スタジアムの建設計画について綴っていた。 2024シーズンのJ1ライセンス交付は「施設基準の例外適用申請を行った上で取得した」ものであり、2025年6月までに新スタジアムの建設計画をJリーグに提出する必要があり、すでに新スタジアム建設に向けた構想が動き出している。 「ハワスタ」は現時点でいわきFCのアイデンティティとも言えるスタジアムだが、クラブのさらなる発展には規模拡大が欠かせない。成長を続けるチームとともに、スタジアムの進化にも期待が集まっている。