超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング1~10位。J1~J3全60クラブの頂点に立ったのは?【2024年】
5位:川崎フロンターレ
本拠地:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(26,827人収容) 平均入場者数:21,076人 収容率:78.6% 川崎フロンターレは、2024シーズンの収容率が78.6%だった。トップ10で3番目に多い観客動員数26,827人収容可能な「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(U等々力)」は、安定して多くの観客で埋め尽くされた。 フロンターレの収容率をみると、対戦カードに大きく左右されること少なく、コンスタントに多くの人がスタジアムを訪れていることがうかがえる。 収容率が70%を下回ったのは平日開催の2試合、第25節ヴィッセル神戸戦(68.3%・18,318人)と第30節サガン鳥栖戦(68.6%・18,397人)のみ。一方、80%を超えた試合は8試合に上り、平日開催でも70%近い収容率を維持したことは高く評価できる。 課題としては、満員にはやや届かなった点が挙げられる。2024シーズンの最多動員は最終節アビスパ福岡戦の23,603人で、収容率は88%だった。スタンドはシーズンを通してほぼ満員だったが、収容率90%を超える試合はなかった。ビッグゲームでの観客動員が大きく伸びない点が特徴とも言える。 U等々力では2029年度末までの完成を目指した改修工事が予定されており、収容可能人数を約35,000人に拡大する計画がある。現在の収容率を維持しつつ観客数をさらに増加させることができれば、チームへの後押しは一層強力なものとなるだろう。
4位:柏レイソル
本拠地:三協フロンテア柏スタジアム(15,109人収容) 平均入場者数:12,070人 収容率:79.9% 柏レイソルは、2024シーズンのJ1リーグで収容率79.9%を記録し、Jリーグ全体で4位にランクイン。総観客数は229,338人となった。 2024シーズンのJ1を17位で終えて辛うじてJ2降格を回避した柏は、安定して集客1万人を超えた。1万人を下回ったのはシーズン中3試合のみで、第17節アビスパ福岡戦の8,198人を除く2試合は平日開催だったことを考えると、致し方ないところがある。 特に残留争いが過熱した終盤戦では高い集客数を記録。ラスト3試合はすべて13,000人を超え、第36節アルビレックス新潟戦では14,472人が来場し、収容率95.8%を記録した。 スタジアムの満員度がリーグトップクラスの柏だが、観客数そのものはリーグで多い部類には入らない。「三協フロンテア柏スタジアム」の収容可能人数が15,109人とJ1最少であることが大きな理由だ。それでも、このスタジアムはピッチと客席が近い構造が特徴で、収容率80%近い観客動員が独特の熱気と臨場感を生み出している。 特にゴール裏の「柏熱地帯」は、クラブカラーである黄色一色に染まり、チームを後押しする力強い応援が展開される。ここ2シーズン、柏がJ1残留を果たせたのも、この熱いサポートが大きく影響しているだろう。