「ブラックホール」で“時が止まる”は本当なのか?何でも吸い込む“”天体のラスボス"「ブラックホール」の7つの不思議を東大宇宙博士が解説
「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。 知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。 【ひと目でわかる】天体なのに「表面」がない?一度入ると抜け出せない?何でも吸い込む“”天体のラスボス"「ブラックホール」の7つの不思議
そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、やさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と読者から称賛の声が届いている。 その井筒氏が、謎だらけの不思議な天体「ブラックホール」について解説する。 ■何でも吸い込む「天体のラスボス」 誰でも一度は耳にしたことのある「ブラックホール」。いったい、その正体は何なんでしょうか?
今回は、「天体のラスボス」ともいえるブラックホールについて、お話ししていきたいと思います。 ブラックホールは、重力が強すぎて光さえも逃れられない天体です。 何でも吸い込み、吸えば吸うほど吸引力が増していきます。 光さえも逃れられないので、見た目は真っ黒。まるで宇宙にぽっかり穴が空いたように見えるので、「黒い穴」を意味して「ブラックホール」と呼ばれています。 ブラックホールでは、重力が強すぎるあまりに、常識を超えた出来事がたくさん起きます。
ここでは、ブラックホールの持つさまざまな魅力を「七不思議」としてまとめてご紹介します。 こちらが、ブラックホールの七不思議です。1つずつ、一緒に見ていきましょう。 【ブラックホールの「七不思議」】 ① 天体なのに、「表面」がない ② 一度入ると、二度と抜け出せない ③ 時が止まる ④ S・M・Lサイズがあるが、Lはなぜ存在するのか不明 ⑤ 宇宙人を引き寄せる!? ⑥ 何でも吐き出す「ホワイトホール」もある?