【試乗】新型X FORCEの足着き性を向上するアクセサリーパッケージ「X FORCE Low」。その使い勝手を実走チェックしてみた!
ローダウンでプライスもダウンするアクセサリーパッケージ
ワイズギヤのローダウンシートは単品として2万1450円で購入できるが、車両(基本車)とローダウンシートをアクセサリーパッケージとして購入すると41万8000円となる。これは車両本体(基本車40万7000円)とローダウンシート(2万1450円)を別々に購入した場合より、1万450円の割引となる。 このワイズギア製ローダウンシートは、座面を低くし、シート形状を最適化することで、最大30mm足着き性を向上している。シートベースはノーマルシートと同形状なので、シート下収納の容量も減少せず、前後サスのストローク量も減少していないので、フラットな乗り心地にも影響しない。座り心地に少し硬さを感じたが、お尻全体のホールド性は良好で、すぐにお尻が痛くなることもなかった。アクセサリーパッケージにはこうしたメリットがあるので、X FORCEの足着き性に不安のあるライダーにはおすすめだ。 その一方で、シート座面を下げているので、足を置くフロアから着座位置までの距離は短くなり、ハンドルグリップ位置は相対的に高くなる。ノーマルシートで足着き性に不満のないライダーにとっては、ヒザの曲がりがキツくなり、ハンドルに対してヒジが下がってしまうので、ライディンポジションに窮屈さが感じられるのだ。X FORCEのハンドルバーはオフロードバイクに近いストレート形状で、ハンドルグリップを上から押さえやすく、フロントに荷重をかけつつ正確なハンドリング操作をしやすいのが特徴でもある。このハンドリング性能がスポーティな走りに大いに貢献しているのだが、ヒジが下がることでハンドル操作が少しやりづらく感じた。とは言え、ハンドリング性能自体が変わるわけではなく、足着き性は確実に向上し、コストパフォーマンスもいい。自分の体格やライディングスタイルに合わせやすくなる選択肢が増えたのは、多くのライダーにとってメリットとなるはずだ。
【2025年型ヤマハX FORCE主要諸元】
・全長×全幅×全高:1895×760×1120mm ・ホイールベース:1340mm ・車重:130kg ・エンジン:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒155cc ・最高出力:15PS/8000rpm ・最大トルク:1.4kgf・m/6500rpm ・燃料タンク容量:6.1L ・変速機:Vベルト無段/オートマチック ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70-13、R=130/70-13 ・価格:41万8000円(アクセサリーパッケージX FORCE Low)
小川浩康