3連続ボギー先行から挽回「70」 松山英樹は中断→ホールアウト後も居残り調整
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 2日目(30日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7490yd(パー71) 【画像】こんな松山英樹も珍しい 最終18番(パー5)、第2打をグリーン左手前のバンカーに運んだ後に、松山英樹は中断のホーンを聞いた。午後5時15分から、雷雲が去った1時間35分後に再びコースへ。直前に練習場で繰り返していたバンカーショットは、「だいぶミスをしてびっくりしたけれど、結果的に寄ってくれた」という内容ながら、1mのパットを沈めて2連続バーディでホールアウトできた。 8アンダー4位から出たこの日は前半につまずいた。ティショットを大きく左に曲げた4番から3連続ボギー。5番で右ラフからの2打目をグリーン奥のバンカーに入れ、6番(パー5)はフェアウェイから2オンを狙ったアイアンショットがニアサイドのバンカーにハマった。脱出に2打を要して4オン2パット。スコアを伸ばすべきホールで痛い後退を喫した。
「4番は仕方がないにしても、5番、6番はボギーを打つ内容ではなかった。マネジメントミスを含めて」という反省から、中盤に必死に挽回した。ティが前に出て335ydに設定された8番でバーディ。左サイドにひろがる湖を恐れず、1Wでのカットボールで花道に運んだ。「あれしか今の状態では選択肢がなかった。それがバーディに繋がってくれたので良かったです」と1つ返して折り返した。 後半11番(パー3)でピンの手前に着弾した球が奥4mまで転がるほど、グリーンは引き締まったまま。1打目を左ラフ、2打目を右バンカーに入れた13番でのパーセーブの直後、14番(パー5)で3オン1パットのバーディを奪った。15番(パー3)は第1打をピンそば1.5mにつけ、連続バーディでスタンドから拍手喝采。5バーディ、4ボギーの「70」とアンダーパーを何とか2日続けた。 通算9アンダーで8位に後退。単独トップを快走するスコッティ・シェフラーとの差は12打にひろがった。残り36ホールでの逆転の可能性が低くなっても、次に向かう姿勢は変わらない。少し遅くなったホールアウトの後、ドライビングレンジでひとり1Wの再調整に余念がなかった。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)